まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

異世界拷問姫2

ストーリー
最上位の悪魔『皇帝』とその契約者ヴラドを討ち果たすも残る敵は多い。
今後の戦いに備え、櫂人は魔術を習い始める。
その後『総裁』をも倒すエリザベートだったが、ブラドの旧友『大王』フィオーレの罠にかかって悪魔の力を封じられてしまい……。



『大王』の策略によってエリザベートの力が封じられてしまうという大ピンチ到来。
この窮地に立ち上がるのはもちろん櫂人と、そしてヒナの主従です。
櫂人の決断も大きな見どころながら、今回はなんといってもヒナのターン! 愛する主のために全てを捧げて絶望的な戦いに挑む花嫁とか、ちょっと格好良すぎます。


最悪の敵『皇帝』とヴラドを倒したものの、第2位の悪魔『大王』も負けず劣らずの凶悪な相手。
そしてエリザベートが危惧していた通り、一筋縄ではいかぬ悪魔でした。
『大王』の罠に嵌って力を封じられても、まだ『大伯爵』や『大公爵』との戦いで優位に立てるエリザベートの姿にホッとしたのも束の間、待ち受けていた更なる罠。
もはや戦う力を失い、櫂人やヒナに逃げろと告げるエリザベート。しかしどれだけ愚かな決断であっても、エリザベートを守り、救いたい理由が櫂人にはあるのです……。


譲れないもののために戦うことを決めた櫂人。そして彼を誰よりも側で支えるのは、我らが愛の機械人形・ヒナです。
いやあ、初登場時から可愛いとは思っていましたが、まさかここまでしっかりとヒロインになってくれるとは!
それも、ただ可愛いだけじゃない。主のことをどこまでも愛し、信じ、盾となり、矛となる。櫂人との間の分かちがたい絆に守られた彼女の戦いぶりときたら、もはや一騎当千の様相です。
『大王』すら狂っていると評した程の異常な愛。機械仕掛けの花嫁が放つ、声高なる名乗り口上のあまりの格好良さに、びびっと痺れてしまいました。いやまったく、凄いキャラクターですわ。
引き返せない選択の末に、どうにか窮地を乗り切った一同。しかし一難去ってまた一難。3人の行く末にどんな悪魔的な未来が待ち受けているのか……続きが気になって仕方ない!


この表紙、ちょっとハンパじゃないのでは?