まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

いでおろーぐ!5

ストーリー
恋愛至上主義の極みとも言うべきイベント、文化祭に向けて準備を進める反恋愛主義青年同盟部。
しかし、その動きを察知した生徒会に先んじられ、革命拠点たる地下アジトを発見されてしまう。
地下アジト陥落の責任をとり、議長を辞任しようとする領家だったが……。



学校行事におけるリア充どもの最高の晴れ舞台・文化祭における反恋部の戦いを描く第7弾。
次第にリア充の楽しみを知ってきてしまった議長・領家に対し、高砂の叱責が下る! それらしいことを言っているようだが実質愛の告白である! ほんとなんなんだよお前ら!
一方で巻を追うごとに次第に魅力を増してきた最大の敵こと生徒会長宮前ですが、このような展開になるとは予想台でしたわ。


文化祭。それは恋愛至上主義に溺れるリア充どもが思う存分に輝く、屈指の学校行事。
我らが反恋部としては、当然そこを目標に定めて行動を開始するわけなのですが、生徒会によって地下アジトの存在が遂に暴かれてしまうのです!
各部署に潜り込んだメンバーもそれぞれ難航、その上、議長・領家は文化祭準備で思わぬ活躍を見せてしまい、リア充に空気に当てられる始末。あの領家ですら取り込んでしまうとは……恐るべし文化祭前の雰囲気よ……!
まあ実際のところ、領家は反恋部の中ではリア充の素養がある方ですけどね。他のメンツの残念っぷりに比べたらね。


すっかり弱気になってしまった領家に、盟友・高砂からの厳しい追及が迫る!
真顔で責め立ててはいるものの、内容はもはやノロケに近くて、もうなんというかこっ恥ずかしいわ! 部員みんな揃ってるんですけど!?
高砂高砂なら、領家も領家ですわ。なんだよこの自己批判書はァ! 反恋愛を叫んでおきながら、議長と盟友がもはや部員公認になりつつあるバカップルとか、救いようがなさすぎて笑えてくるんだけれど、でもやっぱりニヤニヤしちゃう、悔しい。でも最高。永遠にやってればいいと思います。
紆余曲折を経て、文化祭にて一大行動を起こす反恋部。立ちはだかるは宮前率いる生徒会。
領家と宮前の一騎打ちとか、見応えがあって素晴らしかったですね。しかしまさか、領家と高砂のイチャイチャっが決め手となって、あんなことになってしまうとはね……。わかる、わかるぞ宮前。どうか共に叫ばせてくれ、「ふざけんな!!」と。
思わぬ戦果を上げた反恋部。ふと気づけば時は巡り、また冬がやってこようとしているわけですが、来るリア充の季節に向けて今度はどのような戦いを繰り広げていくのか。今後の生徒会の動きも含め、次巻も楽しみで仕方ありません。


天沼も不憫な奴よ……。