まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

覇剣の皇姫アルティーナXI

ストーリー
難敵ハイブリタニア王国との戦いで戦功を立て、改めて総督ラトレイユに軍師として請われたレジス。
理想の違いから決別を選んだレジスだが、その結果暗殺の手を差し向けられることに。
危険を察知した彼は《吊られた狐》傭兵団と共に帝国第一軍からの脱出を図るのだが……。



ラトレイユの差し向けた暗殺から辛くも逃れて、新皇帝への逆襲の一手を図る準備の巻。
陰謀回もこれはこれで楽しいけれど、いかんせん派手な戦いもないし、アルティーナの出番も少ないし、少々地味な印象なのは仕方ないですね。
お留守番中のアルティーナの日常を描いた特別短編はほのぼのしていて良かったです。


政敵率いる軍であれだけの活躍をしておきながらはっきりと部下になることを断ったら、そりゃ命の一つも狙われるわなということで案の定の展開に。
なんというかレジスさん、案外綱渡りですよね。今回だって傭兵団が同行していなかったら完全にアウトだったでしょうに。
しかし、命を狙われているのに堂々と帝都に潜んで新皇帝の隙を突こうとするその大胆不敵さは嫌いじゃないです。肝心の潜入方法はともかくとして……。
一方のアルティーナは、レジス戦死の報を聞いて即座に真相を確かめるべく軍を出す、さすがの行動力。そしてレジスへの信頼感。こんなに想われていたら軍師冥利に尽きるというものですわ。


帝都で地味な情報収集を続けるレジスですが、そんな中、第三皇子バスティアンと遂に出会います。
バスティアンもかなり初期から出ているのでなんだか意外ですが、初対面なのでした。これはなかなか大きな出会いになるかも。
バスティアンの力も借りて、ようやくラトレイユに一矢報いたかな、というところで今回は終わり。
新皇帝の即位まであと1日と時間はありませんが、ここからのレジスとアルティーナの逆転劇に期待せずにはいられません。早く次巻が読みたいですね。


アルティーナメイドver.可愛い。でもやっぱり脳筋