まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

非モテなオレが5日間でヒロインと出会うまで

ストーリー
友人たちに次々と彼女ができていく中、最後の独り身となった高校生・戸佐一月。
ある日スマホに、現実の未来を予測してヒロインとの出会いをサポートしてくれるという新作ゲームアプリの宣伝が届く。
深く考えずにアプリを起動した一月だったが、5日間のプレイ時間の中でヒロインと出会えなければ恐ろしいペナルティが待っており……。



アプリでの未来予知を手掛かりに現実世界の女の子と仲良くなることを目指す学園ラブコメ
最初は主人公のあまりのアホっぷりに辟易したのですが、ヒロインの魅力と、予知と現実の乖離による予想外の展開が楽しくて、気付いたら一気読みしていました。
自分だけが知っている、みんなの憧れのヒロインの裏の顔っていいですよね!


非モテの残念高校生・一月の携帯に送りつけられてきた謎アプリの宣伝メール。
このゲームは現実と連動しますだの、登録で個人情報を入れさせるだの、ゲーム内通貨とはいえいきなり借金を負わせてくるだの、胡散臭さ満点のアプリですが、いかんせん色ボケ男子高校生の一月さん、特に何も考えずにアプリを起動!
するとなんとこのアプリ、現実の一月に起きる出来事をまんま予測し、選択肢に応じてヒロインとの出会いのチャンスを示してくれる神アプリだったのです。いやー主人公がアホでよかった。奴に少しでも考える脳があったらラブコメが始まらないところだった(笑)。このアホさにはなかなかイライラさせられましたけど、ラブコメの主人公を張るには、これくらい猪突猛進なくらいでちょうどいいのかもしれませんね。
アプリで出会いを示されたのは、学園一番人気の高慢先輩美少女・望月立花と、清純派美少女同級生・中嶋コノハ。しかし当然、普通に過ごしているだけではそんな高嶺の花たちと出会えるわけもなく、一月はアプリによって提示される無茶苦茶な選択肢を実行するハメになるのです。


アプリの導きで、立花とコノハ、両方との出会いを果たした一月。そしてふたりのヒロインには、他の生徒には決して見せない裏の顔があった!
いやあ、立花はまだ予想できましたが、コノハの裏の顔はなんというか、だいぶクレイジーでしたね……!
ヒロインとは出会えても、それぞれの理由からなかなか「縁」を確定できないターンが続いてやきもきさせられました。コノハについてはどうしようもない部分があったけれど……でも立花はいけたでしょ! なんでそこでお得意のアホを発揮しないんだお前! ってまたモヤモヤしてしまいました。まったく、存分にラブコメを楽しませてくれるぜ。
立花は順当に可愛らしいヒロインですが、個人的にはコノハが一押しです。いや本当をいえばサポートAIのパンドラちゃんが最高なんですけど、彼女は多分攻略不可能キャラだから……。
せっかくなんで、一月にはより難度の高いヒロインの攻略を狙ってみてほしいわけです。ああでもやっぱり立花も可愛いんだよな。でもコノハのギャップにグッとくるんだよな。うーん甲乙つけがたい!
しかもどうやらまだヒロインが登場してくる様子ですから、今後さらなるドタバタラブコメが繰り広げられるはず。最終的なヒロインが誰になるのか、次巻の展開が楽しみで仕方ありません。


イラストは兎塚エイジさん。はい、完全にジャケ買いでした! ありがとうございます!
どのヒロインもエラく可愛くて、特に紀とかドンピシャなんだけど……なあ……。


十把一絡げってコノハ様に罵られたさ。