まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

自宅警備員は社会の奴隷になりました。

ストーリー
高校をやめて自宅警備員になった外様浪人は、ある日強制的に“自宅警備員社会復帰プロジェクト”の被験者にさせられる。
町の人々の様々な依頼を引き受ける中で、寂しがりやな美少女小学生・湯遊に懐かれた浪人。
毎日のように彼女に呼び出されては子供たちと一緒に遊ぶ浪人だったが……。



3年間自宅警備員をやっていた少年が、胡散臭い社会実験プロジェクトにより社会の駒となる美少女お助けラブコメディ。
引き受ける依頼の先々で美少女に出会っては、その女の子が自分だけを頼ってくる……ってお前ちょっと運に恵まれすぎだろ!
高飛車貧乏お嬢様もナチュラルブラコン妹も可愛いんですが、現状ではどう見てもメインヒロインが女子小学生で非常にテンション上がっております。


高校を中退して3年。すっかり自宅警備員になっていた主人公・浪人は、「自宅警備員社会復帰プロジェクト」により町の人々の駒として働くことに。
エストを受注して赴いた先にはもちろん依頼主の美少女が待ち受けているわけですな。なんて魅力的なプロジェクトなんだ……早く自宅警備員にならないと……(混乱)。
今回依頼主として登場するヒロインは主に2人。いつもひとりの女子小学生・湯遊と、元社長令嬢の現役貧乏少女・清歌です。
どちらも浪人に頼りまくりなんだけれども、美少女から頼りにされて気分が悪くなる男などいるのか!
特に清歌は、元お嬢様なせいで生活能力皆無、そのくせ妙に高飛車という残念っぷりなのですが、そこに庇護欲をくすぐられるというか、何かしてあげたくなるわけです。もちろん、容姿に釣られてホイホイ悩みを聞いてあげるような男は、浪人のように頼りにされないんでしょうけどね……。


依頼を繰り返す中で、湯遊の孤独な家庭環境のことを知る浪人。
子どもの家庭のことって難しいですよね。外から下手に口出ししていいのかとも思うし、湯遊から家族の代わりとして頼られすぎていることに、浪人が危機感を覚えるのも自然なことかと思います。
しかし自分が元自宅警備員のダメ人間だからという理由で湯遊からの親愛を受け止めなかったのはねえ。君はもっと愛に敏感になっていいんですよ。女の子たちからこれだけ好かれまくっているのだから……。
ということで、自分と周りの人々を見つめなおした結果、湯遊とさらっととんでもない約束を交わしてしまったような気がする浪人ですが、この調子だと女子小学生エンドまっしぐらなのでは! 最高かよ!
といってももちろん清歌だってまだまだこれからという感じだし、何かと気になる自宅警備員仲間・マッキーもいるし、何よりとんでもないブラコン妹が最後の門番として立ちはだかっているしで、複数ヒロインでのラブコメ展開は今後もどんどん続きそう。でも私は湯遊ちゃんを一途に推していきたいと思います!


イラストはkakaoさん。なんといっても湯遊の華奢な美少女感が素敵。
でもランドセル担いでる姿を見るとやっぱり犯罪的に見えて色々辛いぞ……。


この世界における「自宅警備員」は一般用語なのだろうか。