まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国X

ストーリー
半島統一に向け、新たな魔女を呼び寄せるなど戦支度を始めるカサンドラ王国・魔女国同盟。
5千を超える半島連合軍に比べ、同盟軍は2千5百の小勢。
しかしナーガは、今回は野戦で正面から敵を撃破すると言い放ち……。



ナーガと魔女たちの快進撃を描いた今作も、いつの間にか10巻の大台に!
今回は半島統一に向けた一大決戦が描かれました。魔女たちも6000の軍勢を野戦で打ち破れるようになったんですね。感慨深いものです。
しかし毎度ながら新登場の魔女が多くて、いい加減覚えきれなくなってきました。タレントが多いのは結構なことですけど、とりあえず全員分の名簿をください……。


半島統一のために戦うのは、ヴィータたちスレイマーヤ一族を中心とした魔女たち。
ハリガンやレラたちハインドラ一族は別方面を攻めているので当然不参加なんですが、作戦の肝としてアイスが呼ばれてきました。
いやあ、戦慣れしたハインドラ一族をほとんど使わずに、しかも平原での野戦で6000の大軍を相手取ろうというのですから、改めてナーガたちの勢力が大きくなったことを実感します。
さらにまた新たな魔女の一族が参戦しそうな気配。もうさすがに全員覚えるのは厳しいというか、無理ですね……。
巻頭のキャラクター一覧には毎回お世話になっているんですけど、できれば全員分ほしいです! イラストまで付けろとは言わないから!


今回のナーガの奇策は、ある意味非常に分かりやすい。ヴィータの魔法で戦場の全てをコントロールするといったものでした。
いやはや、ヴィータの魔法は本当に汎用性が高いですね。戦場では他のどの魔女の魔法よりも使えるかもしれません。
そしてそんなヴィータが命を預けるのがアイス。このふたりだけで戦場のど真ん中に押し入ろうというんだから、相変わらず大胆な計略を立ててくれるものです。
ヴィータの活躍はもちろんですが、今回特に光っていたのはアイスですね! 魔力が枯渇したヴィータを救うために命を賭して敵兵に身を晒す。魔女と人が共存できる世界という理想に向けた、アイスの本気を見た気がします。
さて、毎回言っているような気もしますけど、レラの活躍が少ない! というか今回は全く登場しなかった! なぜかイラスト(エロい)はあったけど! ありがとうございます!
物語も佳境に入ってきたということですし、次あたりガツンとレラ回どうですか? だめですか? 期待して待ってますよ!


主要な戦力2名が全裸の戦場って冷静に考えると凄い。