まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ゲーマーズ!5 ゲーマーズと全滅ゲームオーバー

ストーリー
「ゲームよりも亜玖璃を優先する」という、モブキャラぼっち主人公らしからぬキャラぶれを起こした雨野景太。
やたら仲良く見える景太と亜玖璃の姿に危機感を覚える祐と花憐。
自分の恋人の心を取り返すべく、遊園地でのダブルデートを画策するのだが……。



やたら不穏なサブタイトルのついた、怒涛のすれ違いラブコメディ第5弾!
うわー! うわー! 本当に爆発させやがった! これは場が荒れるぞ……(恐怖)。
ここまできたらもう思う存分荒れてくれという一方、今回ただのお邪魔キャラとしか機能していなかった星ノ守姉妹にはまともなチャンスを与えてほしいと思ったり。


何がどうトチ狂ってしまったのやら、お互いに恋人がいるにも関わらず「あれ、こいつらが一番仲良いんじゃね?」というくらいの親密さを見せつけてくる景太と亜玖璃。
付き合いだしたばかりの景太と花憐はもとより、祐と亜玖璃もせいぜい手を繋ぐ程度までしかこなしていない超プラトニック恋人であり、自分の恋人がこんな風にイチャついているのを見て危機感を持ってしまうのはもう仕方ないというものです。
いや実際、景太と亜玖璃ってめちゃくちゃ相性いいんじゃないかと。あれほどのゲーム馬鹿の景太が、ゲームの話をほとんどせずに気軽に会話を楽しめるって、もはや奇跡の相手なのでは?
まあ、当の本人たちはそれぞれ花憐と祐にベタ惚れなんですけどね。かあー! やってられっか!(憤怒)
それにつけても不憫なのが星ノ守姉妹ですよ。エロゲー馬鹿の心春はおいとくとしても、千秋はねえ……。本来誰よりもメインヒロインに近い位置にいたはずなのに、どうしてこうなってしまったの感が凄いです。まだ千秋エンドを諦めたくはないので、ぜひ彼女にチャンスを!


互いの恋人と既成事実を作るため、遊園地ダブルデートに臨む4人。そしてここでもさくっとハブられている千秋。デートだからね、恋人がいないから仕方ないよね……(涙)。
それなら4人で勝手にやっていればいいのに、お邪魔虫として心春と一緒に配置されちゃうのがまたえぐい。勘弁してほしい。
案の定あっちこっちの方向にすれ違いまくりで、絶対ただでは終わらないぞと戦々恐々としていたら、最後のアトラクションで事件は起こってしまいました。
ああ、これはわりと致命的なやつですわ。詰んだね。綺麗に詰んだねこれ。全員にクリティカルヒットですよこれ。
過去の爆弾の中でも最大級のものが爆発してしまったような気がするけど、ほんとここからどうするつもりなの……。
景太と花憐のカップルに不満しかない私としては、こうゴチャっとしてくれるのは大歓迎なんですが、とにかく次巻は大荒れ必至の展開になりそうです。続きが気になって仕方ありません!


ヒロインとして純粋に魅力的なのは心春(でも絶対に勝てないタイプの)。