まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜 4

エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜 (4) (MF文庫J)

エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜 (4) (MF文庫J)

ストーリー
エイルンが現れて以後、対マリス戦において連戦連勝を重ねる氷室義塾。
その事実に、元機兵部三番隊隊長・七扇大和は驚愕していた。
神無木緑や多くの仲間を喪い、過去の怨嗟に囚われたことで氷室義塾転覆を狙っていた大和は、エイルンの調査を開始するのだが……。



近未来超スタイリッシュロボットバトルアクション、第4弾となる今回はマリスではなく人間との戦い。
いよいよテンナンバーが本格的に大活躍といった感じで華やかな巻になりました。
エルフィーナを守るために必死なエイルンさん萌え。


ヘキサのための国を作る……そんな壮大な目標を、一堂に会したテンナンバーの前で堂々と掲げてみせたエイルン。
そのためには、突出した才能の集団たるテンナンバーの更なる活躍が不可欠!
ということで、前線を退いていた睦見アギト、伍橋月下、八雲日向、七扇大和がいよいよ返り咲くことに。
この大和というやつが曲者で、周囲のド変人どもに比べれば一見平凡なんだけれど、地味に氷室義塾の転覆を狙う陰謀家だったりしてなかなか油断のならない新キャラクターでした。
他の3人も、まあアギトなんかは見るからにアレな奴ですが、表向き温和そうな日向なんかもいざ戦いになるととんでもないクレイジーさを秘めていたりして、やっぱりテンナンバーって危険人物の集団だなって改めて思います……もう茜だけが癒やしだ。


そんな風にして氷室義塾が軍備を整える中、不意打ちのように襲ってきた海外の軍隊。
相手側の思惑通りにしてやられた……かに見えて、もちろんそうはならないのがこのトンデモ学生軍団です。
戦う相手がマリスではなく、敵対組織とはいえ人間だから、少しは銃口も鈍るかと思ったのですが……存外に情け容赦がなさすぎてぶっちゃけちょっとヒきました。なんというかみんなぶっ壊れてるな。
ともあれ、見ものだったのはなんといってもテンナンバーの飛躍ですよ。アギトの飛び抜けた超人さや、専用機を手にした月下と日向の無双っぷり、そして大和の暗躍。
もちろん葵やセレンたちレギュラー陣も活躍しているわけで、まさに総力戦といった感じの派手な戦闘となりました。
そして最後にやってくるのはやっぱり我らがヒーロー・エイルンさん。敵ネイバーから狙われた愛機を守るため、習いたての戦騎装で無謀な戦いを挑むエイルンと、その想いに応えるエルフィーナ。ふたりの間の固い絆が、今回もまた胸を熱くしてくれました。やっぱりエルフィーナがメインヒロインだよ!


誰かこの脳内ピンクな【氷の九】をそろそろどうにかしてくれ……。