まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

アサシンズプライド2 暗殺教師と女王選抜戦

ストーリー
年に一度、姉妹校との間で開催される選抜戦。
他校生との交流に学園内でのお泊りなど、楽しいイベントが盛りだくさんのお祭りだが、その代表選手になぜかメリダが選ばれてしまう。
可愛い教え子を巡る陰謀に対し、クーファは何が何でもメリダを守りぬくことを誓うのだった……。



「無能才女」ことメリダお嬢様が、今度は学園の代表選手として女神選抜の試練に挑む第2弾。
めちゃくちゃ面白かったです! 何者かの陰謀で代表になってしまったメリダが、クーファたちの力を借りて誰もが予想しなかった大健闘を見せる展開が実に熱い!
エリーゼとの間にあった確執も、正面からぶつかり合うことで解決する。メリダお嬢様、ずいぶん格好良くなったじゃないですか……。


年に一度開催される姉妹校との合同行事、《ルナ・リュミエール選抜戦》。各校から2名ずつ代表が選出され、その女神候補生4人が試練に挑み、女神の座を狙う一大イベント。
1年生のメリダたちは、当然応援する側……だったはずが、何者かの陰謀により、代表選手発表のステンドグラスに「アンジェル」の名前が!
予期せず選抜戦に参加することになったメリダエリーゼ。相手校側の選手キーラ、サラシャと、「月の女神」の称号をかけて競い合うことになるのでした。
候補生はそれぞれ、ともに戦うペア1人と、ユニットメンバー2人を選ぶのですが……メリダのペアは、まあ当然というべきか、特例措置でクーファに。
そしてユニットメンバーに名乗りを上げたのが、なんと他ならぬネルヴァ! いきなりメリダが選ばれて、誰もが静まり返ってしまった中、ただひとりメリダのために手を上げたネルヴァさん……なんていい奴なの。前回は色々あったけれども、とても好きなキャラクターです。
エリーゼの方には、ミセス・オセローが買収(?)したユニットメンバーが。これまでも大概でしたけど、今回のミセス・オセローのメリダへの扱いは本当に腹立たしくてムカついてしまいました。いいか、目をよーく見開いて、お前が侮った「無能才女」メリダの大活躍を見ておくんだな!


候補生たちに課せられた試練は3つ。ソロで「セイレーン」から翼を奪取する第一の試練、ペアと組んで実戦チェスゲームを行う第二の試練、ユニットメンバーと組んだバトルロイヤルの第三の試練。
着実に成長はしているけれど、ステータスの数値でいえば他の3人に遠く及ばないメリダ
でも、彼女には頼りになる家庭教師がいます。そして彼女自身にも、たゆまぬ努力と尽きせぬ向上心があります。
純粋な力では敵わないかもしれない。でもペアとの絆は誰にも負けない。そんなメリダとクーファの固い繋がりが映えた第二の試練は最高に盛り上がりましたね!
というか、やっぱりクーファさん超格好良いですわ。学園中の生徒がメロメロなのも分かる。まあクーファはメリダお嬢様にメロメロなんですけどね。
第三の試練。仲良しアンジェル姉妹の裏に隠れていたエリーゼの思い。長い間離れていたふたりがきちんと打ち解けるには、やっぱりちゃんとぶつかり合わなきゃいけませんでした。
真っ向勝負の一騎打ち。メリダエリーゼに言い放った台詞がもう最高に熱かったです。お嬢様めっちゃかっけえ……。
とにかく燃えた試練の数々、意外な展開を見せた陰謀の顛末など、どこを読んでも楽しい素晴らしい巻でした。なんだかんだで今回は表の世界の話がメインでしたが、次は裏の話も絡んでくるのかな。引き続き、クーファとメリダの大活躍に期待です。


ボディタッチの多い家庭教師……(相手は13歳)。