まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

いでおろーぐ!4

ストーリー
期末テストを乗り越えて、ついにやってきた長期休暇。
『ダラダラと過ごす夏』の到来に胸を躍らせる高砂の思いとはうらはらに、反恋部は領家の発案で海へ合宿へ行くことに。
夏真っ盛りの海を目の前にして、旅館にこもって反恋愛の勉強会に励む一同だったが……。



夏だ! 海だ! 花火だ! リア充だ!
夏休みだろうとなんだろうとしっかり反恋愛活動に励みつつも、なんだかんだで海水浴をしたり、浴衣で夏祭りに参加したりで、それなりに夏を楽しむ一同の姿にニヤニヤ。
イベントのたびに高砂と領家のイチャイチャターンが確保されているのがもうホントたまんないです。もう九割がたカップルなのにそうじゃない。もどかしい!!


夏休みであっても、いや夏休みだからこそ、世間のリア充どもに反恋愛の魂を教えこんでやるべく活動を進める反恋部一同。
生徒会から支給されたせっかくの豪華旅館使用権を、日がな一日わけのわからない、もとい崇高な反恋愛主義の基礎理論について学ぶ不毛っぷり、もとい素晴らしさたるや!
しかしそんな領家主催の勉強会を、ひと言で海水浴にしてしまう女児の恐ろしさよ……。やはり世界を創りたもうた神。最近ただの女児にしか見えなくなってきていたけど気のせいですよね!
海水浴にやってきても、スイカ割りの意義が見出だせずに本気でゲームとしてのルールを考えだしてしまう非リア充たちの非リア充っぷりに涙。
しかし神明さんも天沼も彼女たちなりに楽しんでいたようだし、西堀や瀬ヶ崎は特定の相手の水着姿に興奮収まらぬ様子で、なんというか君たち平和だな!
一方の高砂と領家ですが、表向きは何もないことを装いつつも、ふたりきりになった途端に領家がめちゃくちゃ可愛くなるからずるい。そしてなぜかふたりきりの場面がやたら多い(笑)。非リア充の尖兵が積極的にリア充化している……。


夏休み後半では、学園にまつわる怪談について恋愛の視点から調査をすることに。
調査の過程で夏祭りに行くことになるのだけれど、もちろん高砂と領家はイチャイチャを欠かしません!
高砂に完全にデレデレの領家はもとより、高砂の方も前回のアレで完全に吹っ切れちゃった感じで、いやいや、あんたらなんでまだ付き合ってないの……。
男と女がカップルになる直前の、一番ドキドキするところを延々繰り返せるんだから、改めて神がかった設定だなと感心してしまいます。でも正直、もう一歩進んでほしい気持ちもあるし、うーんモヤモヤする! このモヤモヤが好きなんだけど!
2学期に迫るは文化祭。リア充最大の祭典を前に、反恋部がどう戦い、そして高砂と領家がどうイチャイチャしていくのか、次巻も楽しみで仕方ありません。


怪談の顛末は不意打ちすぎて正直ビビりました。