精霊使いの剣舞15 ドラクニアの竜王

精霊使いの剣舞 (15) ドラクニアの竜王 (MF文庫J)

ストーリー
フィアナを救い出したカミトの前に、聖国の手に落ち、全盛期の姿を取り戻した＜黄昏の魔女＞が立ちはだかる。
その圧倒的な力の前に為すすべもないカミト。
だがそこに、竜騎士レオノーラが助太刀として現れて……。


聖国の傀儡となったグレイワースと戦ったり、竜公国ドラクニアでレオノーラとデートしたりする第15弾。
敵に回ったグレイワース（ロリver.）怖いっす……。でも絶剣技同士の撃ち合いは見応えがあっていいですね。
レオノーラはどうしても地味な印象がありましたが、今回でわりとヒロイン力が高まったかも？　最後に「彼女」に全部もってかれましたけどね……。


なぜか少女の姿になった＜黄昏の魔女＞グレイワースと正面から激突するカミト。その少女モードはいったい誰得なんだ。
しかしさすがというべきか、強い強い。＜闇の精霊王＞の力をフルに発揮したカミトが、レオノーラと共闘して、それでも倒せそうにないとんでもない相手でしたね。
一旦痛み分けとなった後、カミトたちはリンスレットやルビアと合流して、竜公国ドラクニアへ。移動中の船の中では、束の間の平穏というか、まったりとした日常に癒されました。エストとリンスレットの意外な組み合わせ、いいですね。＜魔王殺しの包丁＞とは……。
一方で、クレアとルビアの仲は相変わらず冷めたまま。姉とまた話したいと願っているのに、突き放されたままのクレアの立場が切ないですね。


ドラクニアで竜王に謁見した後、レオノーラからのデートに誘われるカミトと、高山＜竜の峰＞での特訓に挑むクレアたち。
レオノーラは、正直「はいてない」くらいしか印象のないヒロインでしたけど、こうやってしっかりデートしてみると可愛い女の子ですね。丁寧語なのが個人的にポイント高い！　デートの最後では思わぬ押しの強さを見せてきたのも好印象でした。まあ、まずメインヒロインにはならないんでしょうが。
そんなデートの直後にグレイワースとの再戦。お互いの手の内を知り尽くした戦いの中、遂に「彼女」が目を覚ましてくれました！
さあ、カミトはここからが本番ですね。ますます大きく動いていく物語の中で、彼の双剣がどのように輝いてくれるのか楽しみでなりません。
あとは何より、クレアの覚醒が楽しみなところです！　今回久しぶりにオルトリンデの姿を見ることができましたが……自分の気持ちに素直になったクレアの活躍に大期待であります。


カミトがいるのに悠々とパンツ談義を始める皆さん。