まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

できそこないの魔獣錬磨師4

できそこないの魔獣錬磨師 (4) (ファンタジア文庫)

できそこないの魔獣錬磨師 (4) (ファンタジア文庫)

ストーリー
『楽園』の襲撃で己の力量を知ったレインたちは、ペムペムの更なる成長を求めジナの故郷であるスライム島を訪れる。
ところがスライム島では、ジナは村の裏切り者として嫌われていた。
ジナのことを気にかけつつも、彼女の協力の下で新技開発に励むレインだったが……。



表紙もジナ、舞台もジナの故郷、ということで待ちに待ったジナ回!
……なんですけど、いい加減レインの鈍感を超えた鈍感ぶりに嫌気が差してきました。お前なあ。
色んな種類のスライムとスライムトレーナーたちでいっぱいのスライム島は、夢があってよかったです。人間関係はめんどくさいけど。


前回の戦いで自分たちの力の限界を感じたレインやエルニアは、ジナの故郷であるスライム島へ武者修行に行くことに。
そこで知ったのは、ジナが村の人々から嫌われている現実と、そしてジナの師匠にして「父」・ムギナの凄まじい力量でした。
ムギナと本気で戦うために、ジナの婿を自称しはじめるレイン。まあね、それが本気ならいいんだけれど、この期に及んでジナの求愛が冗談だと思っていて、ムギナへの方便として使っちゃうんだから、もう呆れて溜息も出ない……。
夜這いまでかけてきたジナに対して、やっとレインがドキドキしはじめたのはいい傾向だと思いますが、この分じゃあまだ先は長いようです。これだけストレートに好意をぶつけられておいて、勘違いも何もあるまいに。


村の未来のため《血命紋》同士では子供ができないという欠点を消そうと頑張っていたジナ。そんな彼女を《血命紋》への裏切りだと蔑む人たち。
この村、このままではどう考えてもお先真っ暗ですから、ジナの夢は本当に素敵だと思うんですが……。誇りとか伝統とかが邪魔をする。
まだ手がかりも何もない状態ではあるけれど、ジナがいつか目指すものを掴めることを願います。
さて、そんな村に襲いかかってきたピンチを、新技でどうにか乗り越えたレインたち。でもまた新たな危機が……。学園最強のモンスタートレーナーたちでも歯が立たなかった強敵を相手に、レインたちがどう戦っていくのか期待しましょう。
恋愛方面では、次回はエルニアがヒロインポジションのような予感がしてならないんですけど、個人的には引き続きジナを応援していく所存です! アリカは知りません……ガゼットの肩入れが気に食わないので!


スライムも年を取るのね。