まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

セブンスターズの印刻使い2

ストーリー
学園迷宮の攻略後、アスタの元にかつての仲間《七星旅団》の七番目《天災》ネロが来訪する。
なし崩しでネロの面倒を見ることになったアスタだったが、彼女は無一文。
お金が心もとなくなったアスタは、高額のバイトを求めて知り合いを訪ねるのだが……。



かつて伝説の冒険者だった主人公が、自身にかけられた呪いを解く方法を求めて学園の仲間たちとダンジョンに潜る冒険ファンタジー第2弾。
いや面白い。今回はかつての伝説の七人の仲間のひとりがやってきたということで、どんなもんかと思っていたのですが、これがホントに規格外!
アスタも《紫煙の記述師》らしくテクニックで魅せてくれたし、強い奴らがちゃんとカッコいいのが、熱くていいんですよねえ。


アスタの家に突撃してきた天才魔術師、《天災》のネロ。見た目はやんちゃな女の子といった風ですが、なんといっても伝説の冒険者ですし、何よりアスタの彼女への評価が相当高くて、早く戦ってくれないかなとワクワクしながら読み進めました。
ネロがやってきたことで経済的に困窮してしまった現状を打開すべく、知り合いのツテでダンジョンへのバイトに向かうアスタ。
今回の連れはネロにシャルにピトス、そして新顔・フェオ。メインヒロインだと思っていたレヴィが一緒じゃないのがかなり意外でしたね。
その代わりといってはなんですけど、シャルが実に可愛いです! 人見知りで友だちもほとんどいない中、アスタとだけ秘密の共有をしてるってところが熱いのだ!
なんだかんだ言ってアスタもちょいちょい意識しちゃってる風だし、個人的にも一番のお気に入りなので、このままくっついてくれないかな、ちょっと厳しいかな。


シャルとフェオのふたりを連れてダンジョンに潜ることになったアスタ。待ち受けていたのは予想外のボスモンスターと、そしていつか会った謎の人物・アルベル。
モンスター相手の3人の連携も、アスタとアルベルの一騎打ちも、どちらもなかなか燃えました!
特にやっぱりアスタの《紫煙》がくっそ格好良くて、もうなんかズルいんですよ! 魔力を制限されている分、煙草の煙とルーンの技で敵を翻弄する姿が、悔しいくらいに決まってるんですよね。
で、ここぞというところで「彼女」が颯爽と登場してくるもんだから、たまらんね。これだけ圧倒的だとゾクゾクしちゃいます。
さて、ストーリーの方はなんとも気になる続き方をしてくれました。謎の解明はもちろん、まだ本気を出していないのであろう彼女の更なる活躍にも大期待です。もちろんアスタやシャルもね! 次巻も楽しみ。


この世界にもブラ(?)があったのか。