まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

SE-Xふぁいる ようこそ、斎条東高校「超常現象☆探求部」へ!

ストーリー
体質のせいで青春とは全く無縁の中学時代を送った護田映一郎は、青春を満喫することを目標に高校へ入学した。
入学式の日、彼は宇宙人のかぶり物をして部活勧誘に励む変人を目撃。
その変人の正体が、子犬のように大人しいクラスメイト・白羽根鈴緒だと偶然知ってしまった映一郎だったが……。



青春を志す主人公と超常現象大好きなヒロインが出会い、色々なオカルト事件(?)に首を突っ込んでいく、ちょっとえっちなオカルト×学園ラブコメディ。
オカルトを探しているとなぜかエロ事件を呼び寄せてしまうヒロインという謎設定が楽しい!
基本なんちゃってオカルトで、メインはラブコメ……という中に、時々本物のオカルトを混ぜ込んでくるあたりが上手いですね。


リトルグレイ「ろーちゃん」のかぶり物をかぶって意欲的に部活勧誘に励むオカルト大好きヒロイン・鈴緒。
できれば近寄りたくない感じの変人っぷりですが、かぶり物を取ってみれば、人が変わったように気弱な小動物系の女の子っていうんだから、ずるいです。ギャップはヒロインの武器だよ!
なし崩しに彼女のオカルト探索へ動向することになった主人公・映一郎ですが、発見したのは先生と生徒が「お楽しみ」になっている姿。
オカルトを探すと必ずエロいアレコレに遭遇するとかいう鈴緒の体質「SE-Xファイル」が呼び寄せたものらしいのですが……もう、この設定がアホすぎてね、大好きです。というかこの学校、誰も彼も校内外でエロエロしすぎです。誰がモブキャラのエロシーンなんか見たがるんじゃ! まあちょっと見たいけども!
そんなエロ事件が多発する一方で、油断したところに地味にちょこちょこ挟まれる本物の超常現象がドキリとさせてくれました。
こちらは超常現象に遭遇すると鼻血を出してしまうという映一郎の体質「Mシステム」のおかげ……なんだか凄いカオスなコンビですけど、オカルトを求める少女とそれを察知できる少年、いいコンビには違いありません。エロを引き寄せる少女と鼻血を出す少年という意味でも……。


いくつかのオカルト事件を通して、部員も少し増えた「超常現象☆探求部」。
最後の事件は、鈴緒と映一郎の共通の友人・浅葱に関するものでした。
なんとなく彼女には不思議な雰囲気があったし、この3人には共通の過去があるという伏線は立てられていたのだけれど、ずいぶん突飛な方面に話が展開していってちょっと驚き。まだ過去の謎が全て明かされたわけではないので、その辺の話がいつ語られるのか楽しみです。
それから、新入部員の芽衣、麗奈も含めて順調にハーレムも構築中ということで、ラブコメ方面にももちろん期待! もちろん鈴緒を応援してはいるんですが、個人的には小悪魔系後輩の芽衣ちゃんにも頑張ってもらいたいですね!


イラストはしゃあさん。とにかく女の子がふわふわと愛らしい。
サービスシーンももちろん嬉しいです。芽衣の吐息がエロいんですわ。


部活名の「☆」になんとも言えぬ哀愁を感じる。