まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

GOSICK PINK

GOSICK PINK

GOSICK PINK

ストーリー
新大陸に到着し、一弥の姉・瑠璃の家に身を寄せたヴィクトリカと一弥。
自分たちの家と仕事を得るために張り切る一弥は、ヴィクトリカとともにさっそくN.Y.の街中へ。
不可解な人々の暮らしが広がる街で、ふと目を離すとヴィクトリカの姿が忽然と消えていた……。



今回は新大陸にやってきて2日目、久城とヴィクトリカが「ほーむ」と「じょぶ」を見つけるまでのお話。
慣れないながらも、だんだんと新大陸の、次の時代の雰囲気に馴染んでいくヴィクトリカが微笑ましいですね。
ミステリー部分では大戦時代の未解決事件を解いていますが……この推理方法、もはや超能力では?


家と仕事探しのため、マンハッタンの街中に飛び出す久城とヴィクトリカ
色んな民族が入り混じって、雑多でガチャガチャした街は、かつて味わったことのない独特の空気。久城はともかく、ヴィクトリカの浮きっぷりが凄いですね! まあ彼女の場合、旧大陸でも浮いてましたけど……。
自分の力でヴィクトリカを養う! と見栄を張りたい久城と、大きな声では言わないけれども、久城がいればそれでいいヴィクトリカ。「What is Home?」……意見は対照的なふたりですが、なんだかんだでニヤニヤカップルをやっていてほっとします。
しかし、たまにヴィクトリカがデレてくれたかと思ったら、そういう肝心な台詞に限って聞き逃しちゃうんだから、久城っていうのはだめなヤツだよ!


思わぬ展開で久城が仕事を得ることになったり、一方のヴィクトリカは、マンホールにスポッとハマって迷子になったり。もう、迷子のなり方までかわいいんだから。
ハプニング続きの中で、とある戦時中の未解決事件に出会い、それをヴィクトリカが解いていくわけですが……。
いやはや、この推理シーンは、なんともはや。完全に何かの異能が発揮されてますよね! 旧世界のオカルト兵器はやはり格が違った。
とってもヴィクトリカらしいこの適当推理も、今作の味わい、魅力のひとつということで。
さて、遂にグレイウルフ探偵社が発足したわけですが、次はまた探偵社に持ち込まれた依頼解決が見られるのでしょうか。楽しみです。


お風呂での歌唱シーン、アニメで見たいな……。