まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃?

ストーリー
庶民から一転、ローデシア王国の玉座を継ぐことになってしまったルドヴィーク。
さっそく「国王の一番大切なお仕事」として告げられたのは、高貴な血筋のお妃様を迎えることだった。
ところが現れた美しい花嫁は、彼のことを冷たく突き放すばかりで……。



野村美月×竹岡美穂のゴールデンコンビで描く、ハーレム予定ファンタジーラブコメディ。
うんうん、楽しい。主人公がどれだけ心を尽くしてもデレてくれない王妃が秘めた、意外な素顔にキュンとしてしまいました。
これからどんどんとヒロインが増えていくのでしょうけど、最初の1人はやっぱり特別なヒロインであってほしいなあ、なんて思います。


服屋の若主人からいきなり国王になってしまった主人公・ルドヴィーク。
国王になって早々、北の大国の皇女と結婚することになったのだけれど、やってきたのは何につけても怒ってばかりのツンドラお姫様でした!
王となったばかりで根はまだまだ庶民派で、かつどこまでも「いい人」なルドヴィークと、そんな彼を拒絶してばかりなんだけれど、それもどこか訳ありっぽい雰囲気を匂わせるカタリナ皇女。
このふたりが織りなす愛の足りない新婚生活が、妙にちぐはぐでコミカルで、面白かったです。興奮するとついエンドラ語が出てしまうカタリナの設定がいい味出してますね。ルドヴィークが後から調べると、たいていがひどい悪口なんですけど……(笑)。


表面ではルドヴィークを避け続けながらも、ふとした拍子に「おや?」という表情を見せてくるカタリナ。
読んでいるこちらとしては、そんな彼女のことがもう気になって仕方ないのですが……。とりあえず言いたいのは、ルドヴィークさん、あんた意外に恋多き男だな!
堅苦しい国王の仕事に疲れて、密かに街に下りて憂さ晴らしをするところまではまあ分かるんですけど、絶世の美女と結婚したばかりとは思えない惚れっぽさにビックリですよ。
優男風が女性にウケまくっていて、さぞモテモテなのかと思いきや、本気の恋愛には発展せずに終わってしまったことが多いようなので案外飢えているのかも。まあそれくらいじゃないと、ハーレムものの主人公はやっていけませんよね!
結果的には、街で出会った女の子との一夜の冒険がカタリナの秘密を知るきっかけになったのですから、何が起こるか分からないものです。
さて謎を明かしてくれたカタリナですが、最終的にはとても魅力的なヒロインでした! でもルドヴィークの恋の前には大きな障害も立ちふさがっていて、なかなか期待通りには行ってくれない様子。
ハーレム予定ということで、ルドヴィークはこれから次々に恋人を増やしていくのでしょうけど……。カタリナも、いつかは振り向いてほしいものです。


イラストは竹岡美穂さん。もはや言うべき言葉が見つからないくらいですね。
カタリナの細かい表情の変化がとても良かったです。


奥さん、1番目の寵姫はメイドさんですってよ! なんて悪い男なの……!