まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ようこそ実力至上主義の教室へ2

ストーリー
なんとか中間テストを乗り切り、わずかながらクラスポイントを得ることに成功したDクラス。
そんな中、クラスの不良・須藤がCクラスの生徒による陰謀により停学の危機に陥ってしまう。
櫛田に懇願された綾小路は須藤を助ける手伝いを始めるが、隣人の堀北は活動に消極的で……。



クラスの生徒たちの「実力」に応じて学校生活の質が決まる、学園知略ストーリー第2弾。
今回はCクラスの生徒と暴力沙汰を起こした須藤をなんとか庇うお話でした。なんだかんだで結局須藤がネックになるんだな、とも思いますが、今度ばかりは相手側があまりにムカつくので応援したくなります。
新キャラの佐倉がなかなか可愛くてよかったですね。しかし櫛田の計算された可愛さはやはり圧倒的でした……強い。


中間テスト(須藤の赤点)をギリギリの方法で乗り切ったかと思いきや、またも須藤がクラスのピンチを招いてくれました。
正直自業自得な部分も大きいのですが、それでもクラスメイトを救うために立ち上がる、平田や櫛田といったクラスの中心人物たち。
綾小路も、櫛田から上目遣いで頼まれれば当然嫌と言えないわけで……。いやあ、本性を知っていてもついデレッとね、行っちゃうよね、わかる。櫛田は本当にずるい女ですよ! くそっ可愛いな!
一方で、堀北は全く助ける気なし。彼女の本意からすれば当然っちゃ当然なんですが、誰よりも戦力になる人材なだけに、説得をやめるわけにもいかず。あーもう、須藤も大概ですが、こっちはこっちでめんどくさい奴だな!


堀北によって事件の目撃者が発見されましたが、残念ながら彼女・佐倉はDクラスの人間で、しかも極度の人見知り。
そんな彼女が勇気を出して出席してくれた審議でも、須藤に殴られた痕の残るCクラス側が圧倒的に有利で、先生も味方になってくれなくて、もうダメかとも思いましたが……。
「大将」の抗戦宣言によって再審議を勝ち取り、そこから(またも)ギリギリのやり方で停学を阻止していく展開にはワクワクしましたね!
Bクラスの一之瀬と神崎が協力してくれたことも大きかった。一之瀬は実に気持ちのいいキャラクターでしたけど、Dクラスが上に行こうとする中で、将来大敵になりそうな予感も。その時が楽しみですね。
さて、綱渡りながらなんとか窮地を脱したDクラスですが、未だ他クラスとの差は歴然です。
クラスポイントの貯め方、茶柱先生による不自然な程の不平等、そして綾小路の秘密。明かされていない謎がいくつもありますが、次はこの内のひとつでも明らかになるのでしょうか。次巻から大きく物語が進行していくということですから、期待しておきましょう。


ジト目堀北にはついグッときた。