まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

できそこないの魔獣錬磨師3

できそこないの魔獣錬磨師 (3) (ファンタジア文庫)

できそこないの魔獣錬磨師 (3) (ファンタジア文庫)

ストーリー
一大イベントである学園祭を目前に控えたある日。
魔獣食育師を目指すアリカに、専門学校への転校話が浮上する。
悩みをなかなか打ち明けることができず、つい皆を避けてしまうアリカだったが……。


相棒のスライムと一緒に最強を目指すモンスターバトルファンタジー第3弾。
学園祭を舞台に、進路と友情と恋に悩むアリカの姿が描かれました。
正直、あんまり恋を応援したくはないヒロインなんですよね。ガゼットとくっつけばいいのにって思うのは私だけではないはず。


学園祭ということで、争点になるのはもちろん、誰がレインとデートするのかということ!
これだけ盛大に狙われておいて、まだ自分はモテないと勘違いしているレインには頭痛がしてきます。もはや、鈍感とかそういうレベルじゃないのでは……。
しかし、そんなバトルバカ・レイン君を、遂に赤面させるヒロインが現れました。ちょっと、やるじゃんエルニアさん!
ジナは今回もかなり可愛かったし、もちろん当番回のアリカも優遇されていましたが、そんな中でしっかりメインヒロインの役割を果たしてくれるエルニアが結構好きになってきました。せっかくのデートでバトルを選んじゃう残念感もいいですね。誰よりもレインにお似合いなことは確かです。
アリカは、ガゼットに押されてレインに迫っている形ですが……。ガゼット本人はどうなんですかね。好きなんじゃないの? そこんとこどうなの?


学園祭の隙を突いてやってきた謎の組織《楽園》。敵役ではあるものの、明確に悪かと言われると微妙に判断に迷う、なかなか面白いキャラクターたちでしたね。幼女や老人はともかくとして、アリカを狙っていた彼は、いくらなんでも小物すぎましたが……。
今回のバトルは、レインとペムペムだけではなく、友人一同での共闘がメインでした。レインとペムペムだけだとどうしても地味かつ単調な戦いになりがちなのですが、エルニアやガゼットやジナが入ることで戦闘の幅が広がって楽しいですね。ファルドとミストリアの学年最強コンビも活躍を見せてくれて嬉しかったです。やっぱり図抜けて格好良いので。
さて、次巻ではどんな試練がレインとペムペムを待ち受けているのでしょうか。ジナと一緒に、スライムトレーナーのさらなる戦い方を見せてくれることを期待しています。


果物を買うよりも普通に絵具を買った方が安上がりなのでは……?