まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

魔導書姫は教えてくれない LESSON1:カラダでつながる魔導契約

ストーリー
名門ジンファルデン公爵家の嫡男でありながら、冒険者家業に勤しむジロー。
彼はある日突然やってきた美女クローデットから、実家が多大な借金を背負い、自分の身柄も差し押さえとなったことを知る。
借金をチャラにしてくれるという彼女の言うままに、実家の地下深くに眠っていた魔道書の封印を解くジローだったが……。



ヒロインの体を触ることで魔導を発動させ、世界を脅かす「魔災」と戦うファンタジーエロコメディ。
素晴らしい、素晴らしいぞ! 魔導を使うためには女の子の体に触らなくてはならない上に、きわどいところに行くほどその威力が上がり、そして触る箇所に応じて値段までついているという設定に笑わせてもらいました。
バトル中に1000イェンの耳たぶお触りと5000イェンの二の腕お触りで悩む主人公の姿とか、もう頭が悪すぎてサイコーです。


帝国を震撼させた「魔災七皇」が封印されて300年経った世界。
いきなり300億イェンの借金を抱えたジローとサロメの兄妹は、その莫大な借金を返済するため、国から送られてきた美女・クローデットから言われるがままに、実家に眠っていた魔道書の封印を解くことになります。
その魔道書というのがメインヒロインのセレスティア。封印を解いたことで彼女と契約してしまったジローが、復活した魔災七皇と戦っていく……というストーリー。
しかし今作の要点はそこではありません! セレスティアが持つ魔導を解放するためには、彼女の体に浮かぶ魔導陣に触る必要がある、というのがポイントです!
ランクの低い魔導は、たとえば首すじだったり足裏だったりといった部分に魔導陣が出るのですが、高ランクになってくるとだんだん体の中心部に……。
しかも、なぜかセレスティアの魔導は使うごとに口座からお金が引かれる仕組みになっていて、高ランクの魔導ほど料金も高額。
結果、彼女の体にお触りした部位に応じてお金が飛んで行くという、どこぞの怪しいお店みたいな環境が作り上げられているわけです! もはや魔導なんてオマケの産物じゃないか! この環境を作り出したいがためにサロメの諸々の設定が存在するんだと思うと笑えます。


出会いの時から全裸でエロエロなハプニングを見せてくれたセレスティア。
ジローと仲良くなっていく中で、だんだん高ランク魔導陣へのお触りを許してくれるようになるあたりがまたエロい。
1巻のクライマックスは、魔災七皇のうちの1人との戦いになるわけですが、まあおおよそ想定通りの場所へのお触りとなりました。ありがとうございます……ありがとうございます……。それにしてもセレスティアさん、ちょっと感度よすぎるんじゃないですかね。
どんどん燃え上がっていくジローとセレスティアの傍ら、兄が攻めるところをサロメが冷静に実況しているのが面白すぎました。カオス空間や……。
残る魔災は6人。次はどんな戦いが待ち受けていて、どんな場所へのお触りが、おいくらで発生するのか。果たして兄妹の借金がなくなる日は来るのか。次巻以降の展開が楽しみでなりません。


イラストはMtUさん。この表紙ちょっとギリギリすぎやしませんか!
なんといってもセレスティアの表情が素晴らしかったです。えろす。


妹のローションプレイをそっと見守る兄とは。