まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

異世界ラ皇の探求者 03.ロリ吸血鬼はハフハフです!

ストーリー
チャーを追いかけて王都までやってきて、ようやく再会を果たしたハクパ。
ハクパはチャーがラーメンを極めたと誤解し、森まで一緒に帰ろうとする。
チャーを帰したくないメイたちは、なんとか時間を稼ごうと策を練りはじめ……。



はるばるチャーを追ってきたロリ吸血鬼・ハクパのため、こだわり抜いたレア食材で究極の一杯を作る回。
食材1つにつきヒロイン1人、もしくは2人と一緒に、見知らぬ土地へ探索に行くのが楽しい巻でした。
しかし、聖水だのモンスター産ラードだの魔王の涙だの、ひとつひとつ苦労して手に入れてきた特級食材を揃えて、出来上がるラーメンがこれかい。いや、分かってたけど。


精霊族の聖水、モンスターが生み出すラード、ダンジョンの奥に眠る聖杯、貴族所蔵のワイン、そして魔王の涙。
200ページ少々の小説でよくもまあこれだけ、というくらい色々な場所へ赴いて、最高のラーメンのための食材を集めるチャーとヒロインたち。
今回はヒロイン総出演で、それぞれが食材集めに同行して活躍する、といった女の子披露回でもありました。
全員に何かしらのエロハプニングがあるのはお約束ですけど、肝心のチャーは毎度ながら全く動揺を見せなくって、どうも可愛げがないなあと思います。
それにしてもなんでこのヒロインたちは、こんなに発情しているのでしょうか……パンツ見せすぎではないでしょうか。特にメイさんの押せ押せっぷりが凄い。でも一番可愛かったのはアテナかな。


美少女たちの裸にも興味を示さないほどストイックなのに、なぜチャーの作るラーメンはこうも残念なのか。
味も残念だけれど、なぜか作っている本人は自信満々なのが、また輪をかけて残念でイラッとします。
周りのヒロインたちは、どうもそこのところ、チャーに対して正直に言えなくなってしまっていて不甲斐ないので、魔王がまっとうな感想をぶつけてくれたのには拍手を送りたくなりました。まあ、それでもチャーの勘違いは直らないわけですけど。
結局こういうエンディングに落ち着いて、黒マントの正体もようやく(チャーに)明かされて、ひとまずストーリーは一段落を迎えたように思います。
続刊があるのかどうか分かりませんが、もしあるのならば、ぜひともチャーが現実を突きつけられる展開をお願いしたい!


唐突なYes/No枕に噴いた。