まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

のうりん11

のうりん 11 (GA文庫)

のうりん 11 (GA文庫)

ストーリー
林檎が岐阜に来て初めて迎えるお正月。
そして始まった三学期一発目の行事は、全校で行うどんど焼き
しかし集まったお正月飾りの中に、ベッキーが大量の負の遺産を持ち込んできて……。



1月。冬まっさかり。畑も田んぼもお休みしつつも、しっかり農業のことを考える耕作たち。
どんど焼きとか、干し柿とか、ホームセンターとか、個人的に懐かしいあれこれが登場してきて楽しい巻でした。田舎育ちなもんで。
もちろん彼らのような狂ったギャグ展開はありませんでしたけれども……干し柿の回とかひどすぎだろ!


お正月明け、全校生徒で田んぼに集まって開催するどんど焼き。すっげー楽しそう! 炎じゃ炎じゃ! 燃えるのじゃ!
そしてやってくるベッキーベッキーってすごいよな……出てきただけで「あ、終わった」って思うもん……。
なんですかこの怒涛のゼ●シィ押しは。ゼク●ィ宣伝回ですか。●クシィをただ羅列しただけでこんなに笑えるとかゼクシ●最強かよ。すげえなゼク●ィ。
あと燃え上がる(文字通りです)ベッキーの挿絵は不意打ちで笑ってしまいました。この教師モンスターすぎるよ。こいつ燃やしても燃えねえ……!
出てきただけで落ちるキャラといえば、ベッキーに恐らく次ぐであろうバイオ鈴木。
しかし5章のバイオはいつにもまして直球に下ネタぶち込んできていて、悔しいけど面白かったです。男子小学生かよ。ボクしばらく干し柿のことを素直な目で見られないよ……。


後半は野菜や果物の品種ネタで攻めてきました。バラエティ豊富な品種名が出てくるだけでも面白い。事実は小説より奇なり。まあ、コメディというよりか笑える雑学事典みたいになってましたが。
まさかの「なろう」ネタも登場。大農家になろうってなんじゃそれ。あれだけ実在の品種について語ったあとにこれをやってくるんだから、まったく油断なりませんな!
新品種の種のパッケージを考える段では、恒例の画像ネタで笑わせてくれました。まあ深くは言いませんが、これはズルいだろ、これは!
岐阜ならではのコメの品種改良の話も興味深かったし、今回は話が重くもなりすぎず、ふざけまくったギャグと適度な真面目路線とで、いいバランスの回だったのではないかと思います。
さてなんとか平穏無事に終わったか……と思いきや、ここでまさかの引きが。確かにちょこちょこフラグは立っていましたけど……。
彼女が種に何を見て、なぜこのような行動に出てしまったのか。次巻の展開が大いに気になりますね! 楽しみです。


ぶっちゃけバイオから頼まれたら喜んで(以下自粛)。