まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9

ストーリー
新たなダンジョン階層域『大樹の迷宮』に進出したベルは、竜の少女ウィーネと出会う。
人語を話し、人からも怪物からも襲われる孤独な少女を保護することに決めるベル。
初めて出会う話のできる怪物に、ヘスティア・ファミリアのメンバーも困惑を隠せぬまま、本拠地へと戻るのだが……。



もはやおなじみとなったベル君の少女救出劇、今度のお相手はなんと喋るモンスターの女の子!
モンスターを匿うという、冒険者にとってあるまじき行為ではありながらも、それをせずにいられないベル君らしさに頬が緩んじゃいますね。
ダンジョンの階層も20を超えて、ますます広がりを増すシリーズ新章突入です。


19階層でベル君が出会ったのは、竜の種族のレアモンスター「ヴィーヴル」の少女。
モンスターは倒すのが当たり前。そう思いながらも、人語を解する彼女に戸惑い、他のモンスターに襲われる彼女につい手を差し伸べてしまうベル君。
あーまたか、と苦笑してしまいつつも、これでこそベル君だ! と思わせてくれるあたり、すっかり英雄業が板についてきたようです。
一方で彼ほどすぐに納得できない他メンバーですが、自身もそんなベル君に助けてもらったことを思い出して、しょうがないなと受け入れることに。さすがはベル君というか、ファミリア内での人望だけは圧倒的に高いですね。
ベル君にウィーネと名付けられた竜族の少女は、最初こそ怯えっぱなしでおどおどしてばかりでしたが、一旦打ち解けた相手にはとことん懐いてきて、とても可愛らしい!
初めての地上で、ベル君や春姫と無邪気に遊ぶ姿に胸がほっこりしました。都市の常識に反しているのにメンバーがいつの間にか心を開いてしまったのも、自然な流れといえるでしょう。


しかし、他のファミリアやギルドから隠してウィーネを匿い続けるのは、当然ながら無理な注文でした。
モンスターを見るだけで悲鳴をあげる人々。剣や槍を向けてくる冒険者たち。悲しいけれど、これがこの世界の普通の人たちの反応です。
窮地に立たされる中、ギルドから下された極秘ミッションにより、ウィーネを引き連れて20階層まで下りた一同が見たのは、まるで予想外の光景でした。
いやはや、ダンジョン中層域も終わりに近づいてきましたが、ここにきてこんな新たな驚きを運んできてくれるとは、まだまだダンジョンも奥が深いですね。
これまでの常識を覆すような出来事に、今後の展開が全然予測できませんが……。とりあえず今回は上下巻構成ということで、下巻である次巻の発売が楽しみです! ほぼ出番のなかった剣姫もしっかり登場してくれるそうなので、彼女の活躍にも期待!


ベル君とシルのためなら意外と腰が軽いリューさん。