まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国VIII

ストーリー
大陸本土で新教会・旧教会の争いが激化したことにより、徐々に魔女達にとって優位に傾く半島の情勢。
そんな中、ナーガ率いる魔女軍は、カサンドラ王国から半島の地盤固めの助力を、レンスールの街からは敵対する大陸の都市の攻略を依頼される。
魔女達が打って出る好機と捉えたナーガは二方面の同時攻略を提案、半島諸国と大陸本土を同時に相手取ることに……。



魔女の国、海を渡って大陸へ進出。
前回初めて人間の国と共闘した魔女の国は、いよいよ本格的に人間との協力体制を強めます。
新たな戦いのために新たな魔女もしっかり登場してきて、まだまだ新鮮な気持ちで読ませてくれますね。


カサンドラ王国、そしてレンスールの街の幹部たちとの会談を開くナーガ。
その両方が魔女の国の助力を求めにきているのですから、いよいよもって、魔女たちの影響力も大きくなってきました。
カサンドラ王国と協力しての半島の支配も重要ですが、やっぱり胸が踊るのは大陸への進出!
この戦いに勝てば大陸側の街がひとつ魔女の国のものになるということで、これからの発展に向けてとても重要な一歩になるはずです。


新天地での戦いを前に、2人の魔女がナーガたちのもとに合流しました。
まずは自分と触れている相手を保護色に変える魔法を持つエスピエーネ。彼女はキャラクターとしてもなかなか面白いのですが、サービス要員としても非常に優秀でした。何せ全裸にならないと色を変えられないという制約があるために、あの魔女やこの魔女があられもない「全然裸」に……今後はぜひ彼女のシーンを重点的にイラスト化していただきたい!
そして、自身の泳ぐ能力を劇的に高めることのできる魔法を持つハンネゥイ。今回は海戦があるので、ノノエル以上に速く泳げるという彼女は大活躍が期待されます。
魔女がひとり出てくればまた新しい魔法がひとつ増えるわけですから、工夫次第でどんどん戦略に広がりができてとても楽しいんですよね。今回もエスピエーネが他の魔女と力を合わせて活躍していました。彼女の魔法は特に汎用性が高くていいですね。
もちろん、アイスやケイ、そして復活を遂げたユウキといったレギュラー陣も変わらずに戦いまくってます。
毎度ながらレラはナーガ大好きっぷりが暴走していて超可愛かったし、ヴィータの幹部としての働きなど、それぞれ見どころいっぱいで満足でした。
戦いの途中で切れてしまったので、続きが早く読みたいですね。初めての海戦と街攻めをナーガがどうやってクリアしていくのか。楽しみです。


キャラクター一覧が本当にありがたいわけですが、全員じゃないのが惜しい。魔女だけで何人になったんだろう……。