まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

緋弾のアリアXXI 秋霜烈日の獅子

ストーリー
苦難の末に星伽神社まで辿り着き、緋緋色金の本体と対峙したキンジ。
白雪は、緋緋神に乗っ取られたアリアを救うことはできないと戦うことを決断。
それでもアリアを諦めたくないキンジは、緋緋神アリアに向かって手を伸ばす……。



長らく続いた緋緋神編にひとまずの決着が着く第21弾。緋緋色金に踊らされて世界中を回ってきたキンジさんは遂に宇宙まで行っちゃいました。
緋緋神のことが一段落し、晴れてアリアとカップルに……かと思いきや、当然そう簡単にはいかないのがキンジさんという男。
少し落ち着いたかと思ったらまたすぐに新しい冒険が始まってしまったので、首を長くして続巻を待つ日々はまだしばらく続きそうです。


アリアの体を乗っ取った恋と戦の神・緋緋神との最終決戦に挑むキンジと白雪。
一度はアリアを斬ろうとする白雪だけれど、いざとなったら思い切れないあたり、やはり彼女も人の子か。まあ、どちらかというとアリアのためというよりキンジのためってところが、白雪らしいところなんですけどね。
圧倒的な力でキンジを遠ざけようとする緋緋神アリアに対し、ヒステリアモード全開の力ずくで彼女の元まで辿り着くキンジ。過去に会得した技を次々と駆使して前に進んでいくその様子はクライマックス感たっぷり。
アリアの隣に立ったキンジが、最後の最後に彼女に対してしてやれることは……うむ、もちろんそうだよね。色んな意味でアツいシーンでした。
ワールドワイドキンジさんの最終旅行先は宇宙! さすがに宇宙でバトルはやりませんでしたけど、ここまでスケールがデカくなるとさすがに笑うしかありません。このままどこまでも行ってもらいたいですね。アリアと一緒にね。


長く続いた戦いが一段落し、アリアの念願も遂に叶いました。新しい女性が出てきたと思ったら早速手が出ちゃうキンジさんってほんとに……。
まあ、とはいえですよ。緋緋神の件で、キンジはアリアと想いを伝え合う寸前のところまで行ったわけで、もはやブレる要素なし! やったねアリア大勝利! ……の、はずだったんですが。
いやはや、この期に及んでそんな鈍感を発揮しちゃいますかキンジさん。それどころか理子と新しいフラグ立てちゃったりなんかして、何やってんだよお前!?
アリアと理子の双方から今にも刺されそうな立場に陥ってしまった(自覚のないのがまたタチが悪い)キンジですが、なんと、彼女たちの他にも彼を付け狙う人々がいたのです……ということで、新ストーリーへ突入。
相変わらずとんでもない続き方をしてくれちゃっているので、もうなんというか、早く次巻を、としか言えません。お願いします。待ち遠しいです。


正直かなえさんが無防備すぎるところはある。