まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

妹さえいればいい。2

妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)

ストーリー
『妹法大戦』最新巻の執筆に苦戦する妹バカ小説家・羽鳥伊月。
気分転換のためゲームをしたり旅行をしたり、担当への言い訳メールを考えたりしながら、どうにか原稿を書き進めていく。
そんな中、伊月の同期・不破春斗の『絶界の聖霊騎士』のテレビアニメが放送開始となり……。



2巻にして安定感抜群の面白さを発揮してくれているラノベ作家の日常コメディ第2弾。
前回に引き続きボードゲームTRPGなど遊びが満載、と同時に作家のお仕事のあれこれも結構描かれていて、ラノベ読者としても興味深い内容でしたね。
特にラスト2話、不破の作品のアニメ化エピソードはなんというかエグすぎて直視できません……。


家の改装で居場所がなくなった那由多は、なんと伊月のマンションで同棲することに! やったぜ!
なかなかデレない伊月がようやく折れて、これで最強ロリのターンが始まる……かと思いきや、千尋の妨害に遭いあっという間に終了。残念すぎる。
伊月も内心では那由多のことを憎からず思っているのだし、早くくっついちゃえばいいのにね。作家のプライドが余計なところにまで影響してます。まあそのおかげで、那由多と京の全裸での絡み(!)が実現したので、今回はよしとしておこう!
一方の千尋なんですが、早速例の秘密がバレるきっかけになりそうな事件が起こりました。なんというかこの子の今の立ち位置は非常にずるいので、早く対等の立場で戦ってほしいかも。


不破の作品『絶界の聖霊騎士』のテレビアニメが開始! 第1話を不破、伊月、那由多、京で一緒に見ることに。しかしその出来栄えが……。
いやあ、好きな作品のアニメ化が残念な結果になることってそれなりにあるわけですが、それを作者の視点から描かれるとまた違うキツさがあります。誰も憎む相手がいないっていうのが辛いですよね。
色々と身につまされるエピソードでもありました。アニメ化がどうなろうがいい読者でありたい……いい原作ファンでいよう……うん。
さて、今回のことをきっかけにして、どうやら京に興味を持ってしまったらしい不破。いやあ、京は本当にいい女ですからね。こんなん惚れちゃいますわな。
不破は恐らく伊月よりもガツガツ行くのでしょうし、彼の行動が今後の恋愛模様をどう動かしていくのか見ものです。個人的には案外アリなような気もしていますが。


悪の枢軸ホーンリバー帝国!