まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

緋弾のアリアXX 恋と戦の超電導

ストーリー
メヌエットから緋緋色金についての情報を得たキンジたちの前に再び現れる原潜イ・ウー。
そこに居たのは、香港の孫悟空・猴を引き連れたアリアの曾祖父シャーロックだった。
彼らの協力を得たキンジは、アリアを緋緋神から救うべく鬼ノ國の王・覇美との決戦に挑むが……。



長らく続いた本シリーズも、遂に20巻! ここしばらく世界を飛び回ってきたキンジとアリアが、久しぶりに日本へ帰還!
……と思っていたのですが、日本にやってきたのは最後も最後になってからでした。楽しみにしていた白雪さんの出番もほんの少しで、なんでお前表紙になっちゃったんだよ! 期待しちゃうだろ!
いよいよ本気を出してきた緋緋神を相手取っての、鬼の一味との共闘が熱かったです。


キンジとアリアの“愛”に打たれ、ふたりに協力することを決意した閻、津羽鬼、壺の鬼トリオ。ここのところずっと戦ってきた相手だけに、いざ仲間になるととても頼りになります。
しかし鬼の王・覇美は、閻の7倍の強さを誇るというとんでもないお方。
閻とほぼ同じ実力のキンジでは、鬼たちの協力があっても勝つことは厳しいか……と思われていたのですが、やっぱりキンジさんはキンジさんでした。
なんというか、そんな単純な足し算でいいのかよ! 相変わらず戦力差というものがまるでアテにならない主人公だ。さすがはエネイブルといったところですか。


再度覚醒した緋緋神アリア、そして操られる猴と覇美。
過去最強といっていい敵陣営を相手にして、超高空からリニアモーターカーへと、舞台をスピーディーに移しつつの戦い。
もちろん閻の共闘あってのものですが、キンジが確実に強くなっているのを感じます。ちょっと前のキンジなら確実にやられていたでしょうし、ここ最近でぐんと人間やめました度が上がってきたような……。
犠牲を払いながらもたどり着いた星伽神社。待ち構えるのは完全体となった緋緋神アリアと、もはやいつぶりの登場なのかあやふやなくらいにお久しぶりな緋巫女・白雪。
いよいよ一大決戦の予感がしてきましたね。運命の地・星伽で、我らがキンジさんはアリアを救うことができるのか。次巻も楽しみでなりません。


壺にまさかの恋発覚……これは応援したい。