まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

バカとテストと召喚獣12.5

ストーリー
来るクリスマスに向け、Fクラスの面々から憎悪を向けられる明久と雄二。
そんな中、学園長が異文化交流を目的としたクリスマスパーティーを企画する。
それは、ヤドリギの下に立ったふたりが強制的にキスをさせられるというイベントで……。



本編最終巻から1年以上が経ち、ようやく出てくれた最終回後の短編集。待ってました。
とにかく、また明久たちに会えてよかったです。個人的にはもっと姫路さんとのイチャイチャが見たかったような気もするけど、まあこれくらいのニヤニヤ度がバカテスらしいかな。
特に最終話は、やっぱりじいんと来てしまいました。ありがとう。


『僕と聖夜と渦巻く陰謀』前後編は、学園と明久宅、両方のクリスマスパーティーの模様を描いたお話。
ヤドリギの下での強制キス(性別は問わない)を巡って召喚獣も使っての大乱闘を繰り広げる前編。お祭り騒ぎでのおバカさ加減は、実にFクラスらしくて楽しかったです。
あと美波さんが意外と諦め悪くて女子は強いなと思いました。まあ、明久と姫路さんも名目上はまだ付き合ってないからね……。
しかしほんとにこのババア長は最後の最後までロクなことをしないな!
後編ではプレゼント交換会で某劇物なプレゼントを避けるべく無駄なあがきを繰り広げる明久たちの姿が。この作品は結構こういう頭脳バトル(?)系の短編もありましたね。
本人たちは極めて真面目に考えているのだけど、その実、思いっきり空回りしてるところが笑えました。そして姫路さんが超かわいい。
『僕と同士とスカートめくり』は、明久と雄二とムッツリーニが姫路さんと翔子のスカートをめくろうと頑張るお話。アホですな。間違った方向にも全力! それが奴らのいいところなんだ! アホだけど。
明久からスカートを掴まれても何も疑問に思わない姫路さんが天使すぎる。そして自身を持って雄二にめくられようとする翔子はブレなすぎる……。
ムッツリーニはもうずっと工藤さんとお幸せにって感じでした。クリスマスパーティーでもここのカップリングは安定してたし、早く実技に移っちゃえばいいと思います。


『私と卒業式と贈る言葉』は、3年生の卒業式の日に姫路さんがこの1年間を振り返るお話。
もうこれで終わり、と考えると姫路さんと一緒に気持ちが沈んでしまいましたが、そんな彼女をカラッと元気にしてしまえる明久はやっぱりいい主人公でした。バカのくせにかっこいいなちくしょう! そして姫路さんはどこまでもかわいいな!
これで本当にお別れのときが来てしまいました。もちろん淋しくてたまらないのですが、彼らのおバカで楽しい日常はまだまだ続いていきます。
未来の彼らを想像しつつ、元気がほしくなったときや思い切り笑いたくなったときには、またページを開いて明久たちに会いに来ようと思います。
今まで最高の楽しさを与え続けてくれてありがとうございました。次回作も楽しみにしています。


最後の短編の唯一のイラストがこれなのか……(衝撃を隠せない顔)。