まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

せんせい、まちがってます。2

せんせい、まちがってます。 2 (MF文庫J)

せんせい、まちがってます。 2 (MF文庫J)

ストーリー
赴任直後の一騒動を経て少し先生らしくなったニセ教師健太郎。
危うく秘密がバレそうになっては、未優に「設定」固めを手伝ってもらうような日々が続いていた。
そんな中、クラスの一部が健太郎と同僚の燿子先生とをくっつけようと言い出して……。



16歳なのに女子中学校の教師になってしまった先生と生徒の秘密共有型ラブコメ第2弾。
うーん可愛い。未優可愛い。年下敬語ヒロインに「先生はしょうがないですね」とばかりにあれこれ世話焼かれるの、ほんといい。
ヒロインとの秘密の共有。ベタですが、それを口実に主人公に構ってくる女の子ってやっぱりぐっと来るし、“女の子”を“特別な女の子”にするとびっきりのアイテムだと思うのです。


前巻に比べ、ちょっとだけ社交性が出てきて、クラスメイトとも打ち解けてきた様子の未優。
1巻のときは、「主人公もダメだけれどヒロインもちょっと残念なところがあるから、一緒に成長していけるといいなあ」なんて思っていましたが、未優が一気に成長してしまったおかげで健太郎がひとり残念な状態に……。
まあ残念だからこそ未優に世話を焼いてもらえるんですけど。未優ときたらもはや健太郎を餌付けしているといっても過言ではないし、なんなら通い妻に近い。羨ましい。
しかもこれだけやっておいて、未優自身は健太郎への恋愛感情にまだ気付いてないとかいうんだからきゅんとしちゃうじゃないですか。


燿子先生とのデートは心の底からどうでもよかったんですが(失礼)、ヒロインズの恋を一歩進める効果は劇的でしたね。
未優はもちろん、花菜も自分の気持ちに気付きはじめてしまった様子で、これから波乱が起こりそうな予感がします。
一方肝心の健太郎はというと、未優や花菜のことを可愛いとは思いながらも、立場などからそういう方向の気持ちを抑えこんでいるように見えます。
強力なライバルや、主人公との立場の差を、どう乗り越えて未優がハッピーエンドをつかみとってくれるのか。つかみとってくれるでしょ? 期待しています。
次回、水着回!(ドドン!)


イラストはプリンプリンさん。未優の抑えた表情が好きです。
変装した未優も可愛い!


恋愛経験についての「二十三歳大卒なら、何もなかったらそれこそ不自然」って地の文、攻撃力高すぎだろ……。