まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

緋弾のアリアXIX 小舞曲を御一緒に

ストーリー
ジーサードと共に瑠瑠色金を入手したキンジは、アリアのいるイギリスへ飛ぶ。
しかしアリアはイギリス王室のRランク武偵に取り立てられつつあり、身動きが取れずにいた。
緋緋神の謎を解くため、キンジは単身アリアの妹・メヌエットの所へ向かうのだが……。



待ちに待ったイギリス・ロンドン編! これだけ世界中を回っておきながら、肝心のロンドンへ来るのだけは、ずいぶんと焦らしてくれたものです。
アリアの妹・メヌエットも遂に登場。あのアリアの妹だけあって非常にヒロイン力が高くて魅力的な女の子でしたね。
メヌエットや王子のような障害が現れても、キンジとアリアの関係がほとんど揺らがなかったあたりに、このふたりもやっとここまで来たかとしみじみ感じてしまいました。


住まいはロンドン、ベイカー街! ホームズの曾孫にして貴族のお嬢様! 男性嫌いで引きこもりな金髪ロリ車椅子名探偵! これでもかとばかりに要素を盛り込んだ新ヒロイン・メヌエット嬢。
最初の出逢いこそピリピリしていたものの、なんだかんだで彼女の心を解きほぐしてしまうあたり、さすがは女性を落とすことに定評のあるキンジさんといったところ。
達観しているようでいて実は年相応の願いも持っているメヌエットはとても可愛くて、一気に好きになってしまいました。どんどん数を増やしつつあるヒロインズの中でもかなり好みですね!
というか、小さい子にいいように扱われてご褒美をもらう日々……めちゃくちゃ楽しそうなんですけど。メヌエットちゃんのブーツ脱がしたい。


今回はヒロインだけでなくキンジのライバルキャラクターも新登場。
MI6の特級スパイ・サイオンさん。敵(?)ながら実に格好いいキャラです。ヒステリアキンジすらも一蹴してしまうその戦闘力もさることながら、戦いの中でキンジのことを次第に認めていくそのツンデレっぷりもいい。もしかしたら彼のあたりが人類最強クラスなのかも。
キンジ&サイオンvs鬼の陸と空を駆けるバトルは、相変わらずリアリティがどこかにぶっ飛んでいましたが、スピード感満点で楽しかったです。アクションってものはこれくらいぶっ飛んでる方が、深く考えずに楽しめてよいのです!
あと、恋のライバル的な意味でハワード王子も登場したわけですが……まあ、完全にネタキャラだったからいいか。でも最後はちょっとイケメンだったぞ。


キンジとアリアとの「愛」がまた確かめられたところで、次はずいぶん久しぶりに白雪の出番の様子。
圧倒的に先へ行った感のあるメインヒロインを相手に、彼女がどんな暴れっぷりを見せてくれるのか、大いに楽しみです。
しかしなんだ、世界中を巡った挙句、結局手がかりは日本なのかよ! というツッコミは無粋ですか。


メヌエット&サイオンはまたいつか再登場してほしいですね。