まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

とある飛空士への誓約5

ストーリー
ウラノス王都プレアデスでは、第一王子とニナ・ヴィエントの間で王位継承問題が発生していた。
ニナと仲良くするよう命令されたミオは、専従騎士であるイグナシオに協力をあおぐ。
一方セントヴォルトのセシルは、軍警に囚われた清顕とかぐらを助けるべく、ある行動に出る……。



シリーズファンとして、あらすじの時点でテンション急上昇な第5弾。
ちょうど『恋歌』のアニメが終わったタイミングでもあって、クレアやイグナシオの再登場が嬉しくて嬉しくてたまりません。
もはや清顕たちよりもクレアの動向の方が気になってしまうくらいで、困ってしまいました。


クレアたちがウラノスへやってきてから4年が経過しているということですが、長い時間孤独に過ごして、さすがに気持ちがふさぎこんでいる様子。
そんなクレアと、彼女の心をなんとか解きほぐそうとするミオのやりとりが微笑ましい。クレアはもちろん、色々あって沈みかけていたミオにとってもいい出逢いとなりましたね。
我らがイグナシオさんは安定のツンデレぶりを発揮! なぜかミオとのフラグが立ちかけていて笑えます。


一方舞台は移り、囚われた友人ふたりを助けるため、遂に立ち上がったのは、遅れてやってきたスーパーヒロインことセシルちゃん。ようやく彼女が本気を出すときがやってまいりました。
他の「七人」に比べれば能力は大したことないかもしれないけれど、彼女には生まれもった大きな力があります。
その力を行使すれば自分が生きにくくなるということを承知しつつも、清顕とかぐらのために決断するセシル。格好良かったです。
セシルとバルタザールの凸凹コンビは最高に面白い。イグナシオと対をなすツンデレ王・バルタさんは、毎回おいしいところを持っていってくれますね。
「セシルに頼まれたから」なんて言い訳を連発しつつ、大切な人を助け出そうと必死なバルタさんが可愛すぎる。このカップリングは、物語開始当初は予想だにしていませんでしたが、とてもお似合いですね。


一方、清顕とイリアは、切なすぎる約束を交わしました。ライナも、とうとう袂を分かつことになりました。
清顕とかぐら。イリアとセシルとバルタ。ライナ。ミオ。ほんとうにバラバラになった「七人」は、この戦争の中、どのように再び出逢い、戦うことになるのでしょうか。
そしてもうひとつ気になる、クレアと某王子の行く末。彼もそのうち登場してくるのでしょうか。だとしたら嬉しいのですが。
あちらこちらで大きなドラマが起こりまくっていて、全てから目が離せない展開になってきましたね。次巻が楽しみで仕方ありません。


アリーメンが改めて怖すぎ。