まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

のうりん8

ストーリー
近づく緑園祭に向け、四天農を筆頭に気合を入れて準備する各学科。
耕作たちは梨の収穫に取りかかるが、自慢の梨は大量発生の害虫に喰われて大不作となっていた。
来年の害虫のさらなる繁殖を抑えるため、バイオ鈴木の助けを借りる耕作だが……。



緑園祭準備を追った巻です。思わせぶりな緑園祭までのカウントダウンなどもあり、今回のうちに祭りが始まるものだとばかり思っていたのですが、本番は次までおあずけでした。
あらすじの通り、活躍していたのは「5人」の四天農たちです。よく考えたらあんまり緑園祭とは関係のないところで暴れていたような気もしますが、まあ毎度のことですね!
その分、林檎ちゃんたちメインキャラ陣の出番が少なめだったのは、ちょっと物足りなかったです。前回の引きが引きでしたからねえ……。


第1話は修学旅行のアフターストーリーで、開始早々全力を出してきたのが我らがローズ花園。間違いなく面白いキャラではあるので、出てくるたびにどんどん好感度が上がっていくのが怖い。
前巻でもそうでしたが、ローズ花園とバイオ鈴木が揃うといつもの10倍の破壊力がありますね。相性良すぎるだろ……。
過去のイラストを加工して使い回しているとはいえ、40ページの中に8枚ものイラストがあって大変に豪華でした。文章とイラストとの組み合わせで思いっきり楽しませてくれる、この作品の良さが存分に発揮された1話でしたね。
内容は林檎かわいいよ林檎に尽きます。全体的に見れば林檎ちゃん分が少なめの巻でしたが、もうこれだけでいいやとも。耕作はいい加減察してやれよ!


ローズ花園はあの調子だし(今回は珍しく真面目モードもありましたが)、ウッドマン林太郎は謎の内輪もめ、いつもながら大活躍のバイオ鈴木は我が道を往く感じで、良田さんはおっぱい。
ということで終盤のシリアス担当は最後の四天農・マネー金上でした。金上は元々が真面目キャラですから、わりとこういうところで本領を発揮してくれる印象がありますね。
テーマは地方のスーパーマーケットの経営問題で、農林高校の生徒が手を出すようなところなのかは疑問ですが、とりあえずミニスカートの金上が可愛かったのでよしとします。
またも底知れない才能の片鱗を見せつけてくれた金上ですけれども、将来彼女がどんな風に羽ばたいていくのか、ある意味では誰よりも楽しみですね。
あと、元ネタが元ネタなんで仕方ないんですけど、三点リーダ多すぎい!


さて、次回は待ちに待った緑園祭。一般的な文化祭とはまただいぶ違った行事のようですから、どうなるかは分かりませんが、林檎ちゃんや農との間に何かしらのイベントが発生してくれると嬉しいですね。あ、別に継や花園とのイベントでもいいですけど。バイオ的な意味で。
どうやらさらにキャラが増えるみたいですし、今までのキャラも総出演ということで、賑やかなお話になるかと思います。待ち遠しい。


ドラマCDも楽しかったです。このボードゲーム、グッズ化されませんか。