まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。

ストーリー
ステップアップのため、新たなダンジョン「サイリン鉱山」へと挑むハルヒロたち。
そこはパーティに加わったメリイが過去に仲間を失った因縁の場所でもあった。
順調にいくかと思われた探索だったが、予期せぬ事態により仲間との別行動を強いられることに……。



レベル1から始まる異世界冒険ファンタジー。ずっと読む機会を伺っていたので新刊が出たタイミングで一気に読みました。面白かったです。
1巻では延々ゴブリンを狩っていた一行ですが、今回は少しレベルアップして次のダンジョンへ。
チーム内のいざこざと仲違いが描かれ、重い気分になりつつも、終盤の展開にはちょっとじわっとくるものがありました。


コボルドがガンガン湧いてくるダンジョンの攻略が熱い。新しいダンジョンってどうしてこうもワクワクするのでしょうね。
だいぶ自分たちの腕に自信も出てきたことで、新たな敵も倒せるようになって、どんどん調子づいていく一同。
予想していたほど苦労もなく、ズンズン先へ進めてしまえていて、それが逆に、何かとても大事なところで転んでしまいそうで怖い。1巻でのこともありますしね。
何より厄介なのはランタです。いやあ、これまでもそれなりに面倒な奴でしたが、今回ははっきりと邪魔者状態でしたね。
表面上だけ悪ぶっているけれど実は仲間思いのパターンかと思いきやそうでもなく、そりゃあハルヒロじゃなくてもパーティから外すことを考えたくなるよなあと思ってしまうくらいにワガママっぷりが目立っていました。
せっかくメリイと仲良くなれてパーティがひとつになったところでこれですよ。なかなか上手くいかないものですね。


一方、ハルヒロはリーダーとして自分がやっていけるのか悩んでいました。
ランタのこともあってそういうことを考えざるを得なくなったわけですが、パーティをまとめあげる力がハルヒロにあるのかというと、まあ、あんまりそういうタイプには見えません。
でも頼りになるメリイからアドバイスをもらい、自分なりに考えた結果、自分でパーティの全員を振り回せるだけの責任感がようやく生まれてきたのかなと思います。
肉体的にも精神的にも決して強くはなく、迷ってばかりの主人公ですが、決めるときはちゃんと決めてくれるから、つい応援したくなってしまうんですよね。
みんなからそういう風に思われて支えられるというのが、ハルヒロらしいリーダー像なのかもしれません。


また大きな壁をひとつ乗り越えたハルヒロたち。次に待ち受けるのはどんな敵なのか、楽しみですね。
だんだん距離が近くなってきたメリイとの関係も気になります。でもパーティ内恋愛って色々としんどそうですね……どうなるのやら。
未だ本格的に関わってきていないレンジ組の出番にも期待。特にチビちゃんに期待。


イラストは白井鋭利さん。光と影の使い方がいいですね。
ビジュアル的にはシホルが好き。


ゾディアックんTシャツとか欲しい。ごめん、やっぱいらない。