まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

精霊使いの剣舞12 封剣解放

ストーリー
<精霊剣舞祭>閉幕から一週間が経ち、ずっと意識を失っていたカミトが目を覚ます。
安堵して泣きだすクレアだったが、カミトはレスティアや学院にまつわる記憶すべてを失っていた。
記憶がないながらも、来たる学園祭に向けて皆と準備に励むのだが……。



長かった精霊剣舞祭編が終わり、今回から精霊戦争編へと突入。
久しぶりの学園回だったのでちょっと息抜きという感じのラブコメに期待していたのですが、カミトが記憶喪失なんかになってしまったせいでイチャイチャは少なめ。
まあ副題のとおり、エストを復活させるという大きな目的もあったし、剣舞祭の後始末編とでもいうべき巻だったかなと思います。


頭の中がレスティアと出会う前の頃に戻ってしまったカミト。
教導院で暗殺者として育てられたわりには冷たいわけでもなく、むしろちょっと子どもらしくて(というか動物っぽくて)かわいらしい感じの性格でしたね。一人称はクレアから指摘されるまで「僕」でしたが、むしろ「俺」よりも似合っているような気がします。
こういうピンチで頼りになるのはやっぱりクレアさん。元来の面倒見の良さが溢れ出てました。やっぱりカミトにはクレアさんじゃないと!
ちなみに今回は表紙になっただけあってエリスの出番が多かったのですが、どうも最近影が薄いというか、空気気味というか、どうでもいい子になってきているような……。
フィアナやリンスレットは、出番が少なくても結構印象に残ってるんですけどね。どうしてなんですかね。あ、単純に私の好みの問題ですか。そうかも。


また新たな敵が登場して、まさに一難去ってまた一難という状況。
カミトはもちろんですが、今回のように彼が力を出せないこともあるし、クレアやリンスレットといった他のメンバーもどんどん成長を見せていってもらいたいところです。
特にクレアがスカーレットの本来の力を出せるようになるかどうかということは、今後の戦力に大きく関わってくるだろうと思います。オルトリンデの再登場に期待。


ほんのちょっとの出番だったけれどミレーユに癒やされました。可愛い。