まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

夜姫と亡国の六姫士Ⅱ

ストーリー
新生ヨルゲン王国の樹立が宣言された直後、失われてしまった王国の希望の光。
真実を明かせば復興への道のりは瓦解し、王女の念願を叶えることが出来なくなる。
そこで剣姫士アイオリスは一計を案じ……。



衝撃の結末を迎えた1巻ラストから引き続き、窮地に立たされている復興軍。
アイオリスとスナイデルッラ、そしてティターニア。3人だけが知る秘密の儀式の末、遂に「夜姫」の誕生と相成ります。
敵も味方も欺いて戦う夜姫やアイオリスの姿に、終始ハラハラさせられました。


アイオリスとスナイデルッラの友情がとてもいいですね。
祖国のため、王女のため、民どころか同じ六姫士の仲間にさえも明かせない秘密を抱えるふたり。
一度やってしまったらもう戻ることはできません。常に緊張せざるをえない環境で、ふたりでいるときだけ弱音が吐ける、そんな関係にきゅんとします。
秘密の共有は心の距離を縮めるもの。元々王女に弄ばれていたふたりには十分そっちの素質もあるのでしょうし、ぜひこのままどんどん突き進んでいただきたいものですね!(鼻息荒く)


夜姫の秘密というか魔術の秘密は、別に深く考えなくても予想がつくと思います。
あとがきは読者への挑戦状っぽく書かれてましたけど、まあ多分合っているでしょう。
となると凄いのはあのキャラですね! 今のところは驚くほど上手く行っているようですが、最後までこれを貫き通すことができるのかということが、物語の大きな焦点になってきそうです。
バイデリュンヘン側にも動きがありましたし、リーザとの直接対決も近いかもしれません。ああもう、各方面で楽しみすぎる!


10歳からもうこんなだったのかよバイオレッタさん……。