まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

魔弾の王と戦姫7

ストーリー
ルクス城砦を落としたティグルたちの元へ海賊団を率いて攻め寄せるエリオット王子。
敵軍に休息を与えぬよう、ティグルは村を焼くという苦渋の選択を取る。
夜襲や撤退戦で時間を稼いだティグルだが、遂に二万六千の大軍と決戦をすることになり……。



待ちに待ったアスヴァール編の2巻目。早くもエリオット王子との決着までが描かれました。話がぽんぽん進むのがいいですね。
少人数での夜襲に城砦での防衛・撤退戦、そして平原での数千vs数万の大規模戦闘と、色んな戦いがあって満足でした。
後半は雰囲気をがらりと変えてまた新しい話。目まぐるしく移り変わる展開にドキドキハラハラです。


前巻から登場して急速にティグルとの距離を縮めつつあるオルガ。
もうすっかり相棒といった風になっていて、ずっとこのふたりのままでもいいんじゃないかとさえ思えてくるほどでした。
自分の決断に悩むティグルに対してそっと寄り添うオルガの姿が健気でいいですね。個人的にはエレンよりもティグルに合っているような気がするんですが、どうでしょう。
「大人」なソフィーと「子供」なオルガとのやりとりもほのぼのしました。いやあ、オルガはいいキャラですね本当に。まあ戦姫はわりとみんないいキャラしてるんですけれども。


後半に格好良いところを見せつけてくれた戦姫はサーシャでした。
今まで戦うこともなくずっと床についたままだったので、満を持しての戦士としての姿に胸が震えます。
命を削って戦いに臨んでいる様子なのが気がかりですが……次巻での活躍を信じたいところ。
それから地味にいいところを見せていたのが今回表紙のエリザヴェータ。戦姫の中では唯一悪役っぽかったんですが、彼女も彼女なりの信念を持っていることが分かってだいぶ好きになりました。サーシャやエレンとの共闘に期待。
各方面でピンチが襲ってきていて、続きが気になって仕方ないですね。次巻も楽しみです。


アニメ化おめでとうございます! 動いて喋るリュドミラ様に早く会いたいです!