まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

精霊使いの剣舞11 精霊王暗殺

ストーリー
<ロスト・カテドラル>での死闘の末、遂に決着の刻を迎えた<精霊剣舞祭>決勝戦
敗れたルビアの口から「あの日」の真相が語られる。
レスティアによって記憶を呼び起こされたカミトは、<精霊剣舞祭>に秘められた真実を知り……。


長く続いた<精霊剣舞祭>もようやく終結。いやほんとに長かった。学園でのあれこれが遥か昔のことのように思えますね。
毎巻のようにバトル続きで楽しかったけれど、なかなかストーリーが進まずにじれったく感じていた部分もあったのでほっとしているところです。


五大精霊王に隠された真実が明らかに。この謎もずいぶん長くほのめかされてきていただけに、やっとここまできたかという安堵感が。といっても、まだ分からない部分が多すぎて何が何やらといった感じではありますが。
かつての精霊姫・ルビアと、かつての<精霊剣舞祭>優勝者・カミトというふたつの視点から描かれる精霊王の秘密は、今までの物語全体を揺るがしかねない大きなもの。
<精霊剣舞祭>という戦いを勝ち抜いたカミトたちは、またさらに大きな戦いへと身を投じていくことになりそうです。
まったく、ちょっと前まではカミトもクレアも一学生だったはずなのに、いつの間にやら話が壮大になってきたものですね。


ルビアとの最終バトルの中、<最強の剣舞姫>の秘密を知ったクレア。
カミトの周囲は相変わらず女の子だらけでハーレム状態に変わりはないけれど、秘密の共有によって、クレアとの距離はちょっとだけ他のヒロインよりも縮まったような気がします。
まあそんなことをいったら、フィアナなんかは最初から知っていたわけですが。でもやっぱり、最初から秘密を隠し通してきた相手に知られるということがイベントとしては非常に重要だと思うのです。きゅんきゅんしちゃいますね。
クレアにはどうかこのままメインヒロイン街道を突っ走ってもらいたいところです。もう人間のライバルはいなさそうなので、目下の競争相手はエストかレスティアというところでしょうか。
そうそう、クレアといえばオルトリンデのことも気になります。レスティアとの過去とか、どこかで描かれる機会があるといいなあ。


次からは『精霊戦争編』開始とのこと。ますますスケールを広げて盛り上がる物語に大いに期待です。
またも気がかりな続き方をしてくれたので、次巻が待ち遠しくて仕方ないですね。彼女がこのまま終わってしまうとはとても思えませんが……さて。


アニメ化決定おめでとうございます! とても楽しみ。どこまでやってくれるんだろう。