まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ノーゲーム・ノーライフ4 ゲーマー兄妹はリアル恋愛ゲームから逃げ出しました

ストーリー
東部連合で優雅な休暇を満喫する空と白を訪ねてきたのは、吸血種の少女・プラム。
種の危機を救うことになった二人は、海棲種の住まう海の底を訪れる。
ところが肝心のゲーム内容は二人が未クリアのゲームの一つ、「リアル恋愛ゲーム」で……。



海だ! 水着だ! 読者サービスだ!
ということで前巻のあとがきによれば「思いっきりライトなノリ」だったはずの第4弾ですが、蓋を開けてみればなんだかんだでそれなりにドッシリした内容でした。
まあ確かにゲーム自体は少なめだったし海も水着もあったんですけど、吸血種と海棲種に関わるあれこれの論理が小難しくて、というかぶっちゃけ解答編を読んでもよく分からなくて、プラスマイナスゼロという感じ。
単純に分かりにくく書いてあるのか、はたまた私の理解力が足りないのか、ともあれ次巻が出る前にはまたしっかりと読み直す必要がありそうです……。


読めば読むほどジブリールのことが好きになっていく現象に名前を付けたい今日この頃。
いやあ、このキャラはまったくずるいですよね! 例えるならばレベル5のパーティにレベル80の勇者が加入したみたいな状況なわけです。出てくるタイミングを10巻くらい間違えたとしか思えない。ちょっと本気(5%だけど)出して力を奮ってみたらこれなんですから、もう圧倒させられる他ありません。超格好良い。
ジブリールの真の力が少しずつ明かされていくたびに、どうして空と白は彼女に勝てたんだろうかと、真面目に疑問に思えてきますね。まあ、あのゲームは色々とツッコミどころの多いゲームだったんですけど。
しかしこのジブリールが忠実な手下として働いてくれているという安心感。執事やメイド等々、主よりも強い侍従という設定は元々大好きなんですが、彼女はもう強いとか強くないとか、そういう次元じゃないですから。たまりません。
もっとも、そんなジブリールにもまだまだ上がいるということで、さらなる上位の種族についてはもはや想像さえつかないのですが、だからこそ今後どうなっちゃうのかという期待感と緊張感が高まってゆくというものです。


『  』でさえ四苦八苦する「リアル恋愛ゲーム」。そりゃそうだ。ゲーマーだからリアルの恋愛に勝てるなら苦労しません。
今回はなんと空と白の兄妹以上にいのが活躍してました。いや、「活躍」はしていないかもしれませんけど……。
この爺さんのどこに魅力があるのかちょっと分かりかねますが、なんというか、肉食系なところがウケるのかもしれませんね。獣人種的に。確かにあそこまで自分の欲望を素直にさらけ出せるのはちょっと凄いと思います。近寄りたくはないですが。
海棲種とのゲームは一時置いといて、次は一気に天翼種の元へ! 序列第六位という化け物たちを相手に、空と白は何を狙い、どう立ち向かっていくのか、今からワクワクが止まりません。楽しみ。


アミラのキャラは嫌いじゃない。