まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

アクセル・ワールド14 ―激光の大天使―

ストーリー
《大天使メタトロン》討伐ミッションに向け、ハルユキたちは帝城での《アクア・カレント》救出に挑む。
帝城東門で待ち受けていた《四神セイリュウ》の猛攻をなんとかしのいでいく一行。
そんな中、セイリュウ最大最凶の攻撃《レベルドレイン》がハルユキたちに襲いかかり……。



バトルバトルバトル! 前回のあの引きで期待した通りの、いやそれ以上の怒涛を見せてくれた巻でした。
帝城からのカレント救出作戦と、束の間の休息からのメタトロン攻略戦。
まさに一粒で二度おいしい! セイリュウ戦の時点でめちゃくちゃ盛り上がっているのに、メタトロン戦でさらにそれを超えてくるんだからもうたまりません。
エネミー相手ということで、皆が心意技全開で戦っていたのがまた爽快でした。


スザクからメイデンを救ったときと異なるのは、なんといってもこちらの戦力の充実ぶり。
それも赤の王ですよ赤の王。王同士の共闘は燃えますよね。プロミネンス三獣士のパドさんまで参戦とあって激熱。
ネガビュ一同はもちろんですが、この大一番でのゲストとあって、セイリュウ戦におけるプロミのふたりの活躍は特に凄かったです。
いやあ、どんどん凄いデュエルアバターが登場してくるもんだからちょいちょい忘れがちになるんですけど、やっぱりブレイン・バースト最高峰の遠距離火力は圧巻でした。不動要塞のはずなのに動いちゃうし。これ、レインがいなかったら詰んでいたのでは……。
パドさんの方はカレントやレイカーとの因縁や友情がようやく描かれましたね。ずっとレベルを上げなかった理由が格好良すぎて震えました。さすがはパドさん、ギガクール。読み終えてから表裏の表紙イラストを見ると頬が緩んでしまいますね。
ああ、ベルにもちゃんとおいしい役が回ってきていたのは嬉しかったです。心意技も使えないベルはこのメンバーの中だとどうしても影が薄くなってしまいがちですが、彼女もちゃんとネガビュの一員。彼女にしかできないことがあるのです。もちろんパイルにもね。


まだ記憶に新しいあの場所での休息と、想定外の戦いを差し挟みつつ、いよいよ大天使メタトロンとの戦いへ。
新アビリティで超ビームに対抗するクロウ、そして思わぬ協力者。こういうのずるい。分かっててもぐっときちゃうもの。
しかしなんだ、メイデンとレインの遠距離砲タッグはやっぱりいいですね。中身がどちらもロリというのがまた。
いや本当に今回は赤の王が目立ちまくっていてロータスの存在感を食っちゃいそうな勢いでした。もちろん先輩も必殺技使いまくりで十分凄かったんですけど、やっぱり派手さの問題ですかね。レイカーとカレントの超格好良い防御技といい、エフェクトって大切だなと思います。
一難去ってまた一難はもはや今作の代名詞。いよいよ正面切っての対決ということでまた期待が高まりますね。
きっと次回も9人全員が存分に活躍してくれることでしょう。毎度ながら待ち遠しい。


メタトロン萌えは不意打ちでした。