まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

精霊使いの剣舞10 魔王覚醒

ストーリー
炎の刻印をフィアナに託して、姉に囚われることとなったクレア。
フィアナと合流したカミトたちは、クレアを救うために<ロスト・カテドラル>へと向かう。
戦いの中、頭に響く声の力によって魔王の覚醒へと導かれていくカミトだったが……。



<精霊剣舞祭編>もいよいよ佳境。遂に<煉獄の使徒>との最後の戦いが始まりました。
いやはや、公式であらすじとこの表紙イラストが発表された時点でテンション爆上げでしたね!
元々カミトは二刀流で、作中に最強の剣がふた振り登場してきているのですから、これはもう至極簡単な足し算です。そうです。ずっとこれを待っていたのです。
たこの、聖剣と魔剣という組み合わせが最高に熱いですよね。分かってるなあ!


今回のヒロインは誰が何と言おうとクレア一択。最高に可愛かったです。
ずっとルビア様に捕まっていたこともあって出番はそれほど多くなかったのですが、これでほぼ決まってしまったかなと思えるくらい、完璧にメインヒロインをやってました。
エリスやらリンスレットは、相変わらずの(アピールになっていない)アピールで頑張っていましたけど、クレアの圧倒的ヒロイン力の前では、もう……。フィアナのアドバンテージだって、ほとんどなくなってしまいましたしね。
もちろん、まだエストもレスティアもいるし、カミトは夜の魔王だしで、分からないっちゃ分からないんですけれども。
しかしクレアさんったら、Sに見せかけて実はMだったのか。こういうのもツンデレというのでしょうか。はて。


後半はバトルの連続でした。その中でおいしい役回りだったのがレオノーラさん。チームメンバーでもないのにこんな活躍ぶりはずるい。愛されてますな。
カミトとレオノーラ、エリス&リンスレットとシェーラの戦いは、正直もう少しじっくり見たかったです。だいぶあっさり終わってしまいましたからね。
ただ、ルビアとカミトの戦い、特にラスト30ページの盛り上がりは本当に素晴らしかったです!
かつての最強と、今の最強による、真の最強を決めるための戦い。
クレアの思い切った行動には驚かされたし、最強の双剣を手にしたカミトの、クレアへのひと言は格好良すぎて痺れましたね。
またもこんなところで続いてしまって、いいから早く次の巻を! という気持ちでいっぱいなのですが、焦らず楽しみに待つことにしましょう。


この雰囲気だと、ラスボスは闇の精霊王じゃなくて、むしろ……?