まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

問題児たちが異世界から来るそうですよ? ウロボロスの連盟旗

ストーリー
“魔王連盟”に対抗して、煌焔の都に“階層支配者”が集結することに。
魔王との交戦経験がある“ノーネーム”も招待を受けるが、案の定問題児3人はフリーダムに遊び始めるのだった。
一方、主従関係を結んだジンとペストは、旧知の仲である北の“階層支配者”サンドラに出会うが……。



なんと表紙に大抜擢されたペスト。これは我らがペストちゃんのターンが来るぞと意気込んで読みました。
確かに彼女の出番は今までになく多かったのですが、バトルメインではなかったこともあり、言うほど活躍していなくて少し残念。ジンと妙なフラグを構築していたのも残念。ジンはサンドラとイチャイチャしていればいいじゃないですか!
もっともそのおかげで、ペストちゃんが“ノーネーム”のために戦うための土壌が整ったともいえるので、次回以降でのバトルの際は彼女の活躍が見られることを期待しています。やっぱり元魔王として、バトルでこそ華を見せてくれないといけません。


お話がまた動きました。殿下とリンが十六夜たちの前に姿を見せたことで、いよいよ魔王連盟との戦いが本格化しそうな勢いですね。
いつものごとく十六夜さんは脇においておきますが、ノーネーム側の戦力として、まず飛鳥の成長には注目したいところ。
ディーンの修復・強化のみならず、さらにふたつのギフトまでもらってしまうという大盤振る舞い。作者によっぽど愛されているのか、もしくはこれくらいやらないと十六夜や耀との釣り合いが取れないと思ったのか。
彼女の能力はギフトがないと使えないものですから、こういったサービスはどんどんやっていく必要があるんでしょうね。個人的にも一番好きなキャラのひとりですから、このままどんどん突き進んでくれればと思います。
ああ、耀とウィラとの決闘は素晴らしかったです。受けて立つ構えのウィラがまた素敵でしたね。フェイス・レスに続いて、いい戦友かつライバルになってくれそうな予感がします。
それから、今回生意気にもいいところを見せてくれたのがジンぼっちゃん。ずっと守られてばかりの少年というイメージがついていましたが、コミュニティのトップとして立派に頭を働かせてくれました。
正直、ジンのようなキャラは、ただ守られているくらいでちょうどいいという気もしますけれども、問題児たちに頼りすぎないよう、彼なりに頑張っている結果だとも思うので、素直に応援したいと思います。


それにしても十六夜の安心感が半端じゃない。もはや完全にバランスブレイカーとして作用していますよね。
「最後は十六夜に頼れ」という展開は水戸黄門的で好みですが、主人公が毎回最後まで姿を表さないわけにもいかないし、扱いの難しいキャラだと思います。
次回は全面戦争とのことで、十六夜と殿下の全力バトルが見られるのかもしれません。楽しみです。


ウィラちゃんが可愛すぎて“ウィル・オ・ウィスプ”に鞍替えする勢い。