まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

緋弾のアリア リローデッド キャストオフ・テーブル

ストーリー
理子の発案により、「キャストオフ・テーブル」なる脱衣ゲーム大会を開催することになったキンジたち。
ヒステリアモード発現の可能性を危惧したキンジは、とある対策を打ってゲームへと参加する。
対策が持続する50分の間にゲームを終わらせようと画策するキンジだったが……。



前巻がとんでもないところで続いてしまったので、続きが出るのを今か今かと待ち続けて、やっと新刊が来たと思ったらまさかの短篇集。なんてこったい。
なんでもアニメ円盤の初回版についてきたストーリーを文庫化したそうで、原作もアニメも大好きなのに金銭的な面で円盤を買えない私とっては実にありがたいことなのですが、そうですか、このタイミングで出してきますか。焦らしてきますねえ!
まあ、この作品の「続きまだかな」には慣れているので、ここはぐっとこらえて14巻を待ちたいと思います。


肝心の内容ですが、簡単に言いますと、各章ごとにヒロインがひとりずつ下着姿にさせられていく脱衣ゲームのお話です。いい具合に頭が悪いじゃないですか。こういうノリ、大事だと思います。本編の方ではわりとシリアスが続いていますから、たまにこう、挟んでいかないと。ラブってコメっていかないと。ねえ?
まずいきなり登場してきたヒステリアモード「ヒステリア・ワイズマン」。まさか番外編で新モードが登場してくるとは思いませんでしたが、ああ、これはつまり、そういうことですか。深くは語らない方がいいようですが、いやあ、ほんと、素晴らしく頭の悪い発想ですね(絶賛)。
いや、ちょっとほっとしました。神がかった理性を持つキンジさんも男の子なんですもんね。そういうこともちゃんと知ってくれていたんですね。


扱われているゲームは、麻雀、ビリヤード、「かぐや姫電鉄」、サイコロ、ルーレット、ポーカー、「生涯ゲーム」の7種。
それぞれ武偵らしくイカサマあり超能力ありのナンデモバトルになっていて、ただのゲームで終わらないところが面白かったですね。
特に異彩を放っていたのは超人レキさんでしょうか。天才狙撃手の万能無敵感半端じゃない。
別にゲーム自体が得意なわけでもないのに、単純に自分の身体能力だけで圧倒的な強さを見せてくるあたり、やっぱり彼女は別格だと思います。
見ていて一番楽しいのはやっぱり理子りんですね。彼女が喋るだけで場が華やかになるのだから、不思議なものです。
その他のキャラも、それぞれの得意分野を上手くゲームに落とし込んだ活躍を見せてくれており、読んでいて全然飽きませんでした。


ゲームものとしても面白かったし、各章の最後にはしっかり下着姿のイラストも用意されていたし、ええと、はい。ごちそうさまでした。終わってみれば満足の1冊でした。それと毎度のことながら、アリアが一番可愛かったです。
短篇集と銘打っていましたが、実際はひと続きのお話になっていたので、今度番外編が出るのなら本当の短篇集を読んでみたいですね。
もちろん本編の方も! 大いに期待しています。ああ、ただただ待ち遠しい。


ワイズマンになるための「ネタ」はやっぱりアリアだったのかなとか考え始めたら夜も眠れない。