まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

精霊使いの剣舞9 クロス・ファイア

ストーリー
もう一人のレン・アッシュベルを絶対に倒すという約束を、グレイワースと交わしたカミト。
その約束と、継承した奥義を胸に、カミトは決勝戦の地へと赴く。
フィールドにバラバラに転送されたカミトたちは、チームのメンバーを探して動き始めるが……。



ああ、盛り上がってきた。こういうのを待っていたのです。そう、クレアの見せ場をね!
ぶっちゃけ、クレアやリンスレット、エリスあたりは、いくら強いと言ってもただの学生ですよね。フィアナはまあ、王家の血とか元精霊姫候補とか色々あるので、なんとなく強いのは分かるんですが。
で、これまでも結局、試合の勝敗を決定づけているのは大抵がカミトだったわけです。
カミトはそりゃもうチートクラスの化物ですから、それで決まってしまう部分が大きいのも分かります。
ただなんとなく納得がいかなかったのは、カミトひとりの力で、足手まとい(敢えてこう呼びます)を抱えながら、各国の代表選手たちにこれだけ勝っていけるのかということなんですね。
カミト自身が、<チーム・スカーレット>の本領はチームワークにあるなんてことを言ってますが、普段の戦いぶりを見ている限りでは、チームワークとかそれ以前に、周りの精霊使いに比べて格段に力不足のような気がしていたのです。
簡単に言えば、「優秀」とかなんとか言われていたクレアたちの強さが見えなかったということです。周りはどんどん強くなってきているのに、彼女たちだけは、物語の当初からほとんど変わったように思えなかった。
比較対象の問題もあるでしょうが、やっぱりチームワークなんてことばを遣うからには、カミトと肩を並べてほしいわけですよ。
……と、そんなところでこのクレアのターンであります。これは格好良い。まさに覚醒といった感じ。
メインヒロインは、これくらい優遇されなくてはいけません。夜の剣舞もふたりっきりで舞ってしまえば良かったのに。


話が前後しますが、今回はクレアとレスティアの交流も見ものでしたね。
満を持しての、正ヒロインと裏ヒロインの本格的なご対面といった様相でドキドキしました。あ、エストですか? あの子はまた別枠でしょ。ロリとかペットとかそっち系の。モバイルアンケートではなんか人気らしいですけど。
うだうだやっていたあの秘密もようやくクレアに明かされたので、今後のカミトとのやりとりに期待が高まります。
さて、次で<精霊剣舞祭編>はクライマックスとのことですが、お話はまだ続くのでしょうか?
どうやらそんな雰囲気ですが、ルビア様との決着は先送りになってしまうのでしょうか。それとも新たな敵が?
どちらにせよ、続きが待ち遠しくて仕方ありません。楽しみですね。


ロンギヌスの槍とは、またタイムリーな。