まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

星刻の竜騎士Ⅸ

星刻の竜騎士(9) (MF文庫J)

星刻の竜騎士(9) (MF文庫J)

ストーリー
ユリエル王子とミラベル王女、対峙する二隻の魔導艦の間に、新たに姿を現した艦影。
それは、エスパーダ聖庁が擁する教皇専用艦、神殿艦エスペランザだった。
教皇ラクエルⅣ世の介入により、いったんは収まったかに見えたユリエルとオスカーの王位争いだったが……。



アッシュさんの女たらしがとどまるところを知りません。
「そこは落ちないだろう」と思っていたヒロインを片っ端から落としていくこの器量ですよ。なんでアッシュさんばっかり! きいい!
色んな女の子の可愛さが見られるのは嬉しいのですが、他の女の子の出番が増えることによって、エーコがないがしろにされてしまわないかが不安です。
やっぱりアッシュはエーコとくっついてほしいので、他のヒロインへの目移りもありつつ、最後にはしっかり彼女の元へ戻ってきてもらいたいですね。
それと気になるのはミラベル王女殿下。ヴェロニカ王女とかレベッカさんとか、あとセレスとか? は正直、どうでもいいんですけど。なんかキャラも微妙にかぶってるし(ひどい)。
ただ、ミラベルに関しては、あの誰にもなびかない凛とした姿が好きだったので、意外とあっさりアッシュの魔の手に落ちてしまったことは大変遺憾に思います。恥じらっている姿もえらく可愛いからまあいいか。


教皇・ラクエル襲来。なんと9歳の美少女。いえ美幼女
いや、まあ、そこは別に構わないんですけど、むしろ喜ばしいんですけど、それにしてもこの教皇猊下、少しばかり軽すぎるのではないでしょうか!
まだ9歳ですし、百歩譲って英雄に憧れるのは理解できるとしても、そこで「お兄ちゃん」はないと思います。なんていうか教皇的に。でも許す。だって可愛いからね!
ただ、せっかく教皇という立ち位置にいるわけですし、9歳で教皇になった天才というキャラづけでもあるので、どうせならその天才ぶりを発揮してもらいたいところです。ただ愛らしいというだけならそこらへんの幼女でも構わないわけですからね。


オスカーを助けるために大きな一手に打って出た一同ですが、彼らの今後がどうなるのやら、まったく見通しが立ちません。一時はこれで乗りきれたものの、この先も本当にやっていけるのでしょうか。聖庁がバックについているのはでかいと思いますけどね。
王女でありながらこんな案を提示した上、自分で参加までしてしまったミラベルは格好良いですね。損得考えずにやりたいことをやってしまうのはこの国の王女の伝統なんでしょうか。血の中に何かおかしな遺伝子が交じってるんじゃ?
エーコもすっかり頼れる竜になってくれちゃって、もうエーコがいればなんとかなるんじゃないかなという勢い。彼女の敵となりえるのは、もはや冥竜王モルドレッドくらいでしょう。
待ち構えるのはカサンドラとの戦いとなりますが、エーコに限らず、生徒会役員たち(特にルッカ!)の活躍にも期待です。楽しみですね。


ユリエルさんはもうちょっとできる子だと思ってました。