まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)4

ストーリー
いきなり街中で猫耳少女にキスをされ、そのまま倒れてしまった砕月。
その日以降、妹・莉子や優沙に対して性欲が暴走し、制御できなくなってしまう。
タマを助けてくれたウィザード・ハルマラによれば、砕月はバグに憑依されてしまっているらしく……。



ゲスの、ゲスによる、女の子のためのゲスい物語第4弾。安定の面白さでした。
表紙の女の子はいったい誰なんだろうと思っていたら、まさかまさかのハピ子さん。まさか彼女が再登場するとは思ってもみませんでしたよ。
とはいえ、人間じゃないからスルーしてましたけど、よく考えたら彼女はお話の中では最初のヒロインのひとりなんですよね。
しかも、一度は砕月が守ることができず、砕月の腕の中で消えていってしまった女の子。
そんなヒロインを、改めて砕月が守りぬくことができるのかということは、少なくとも砕月にとっては、とても重要なことに違いありません。
1巻で砕月がハピ子に愛を叫んだときは、ひたすらあっけにとられるばかりでしたけれども、振り返ってみれば、砕月はあの頃から全然変わっていないんですね。今ならあのシーンを読んでも、わりと自然に受け入れられるんじゃないかと思います。
これまで砕月という主人公に付き合ってきたことで、それなりに彼のことを理解できるようになってきたのでしょうか。あんまり理解したくはありませんが。


主にウィザードとバグ関係のお話だったので、優沙ちゃんはじめヒロインズの活躍は少なめでした。
もちろん、出番が少なかろうとなんだろうと可愛いのですが。特に優沙ちゃんは登場するたびに確実に可愛さを振りまいていきますね。凄まじい破壊力といえましょう。
千夏の場合は、もうちょっとしっかり出番があれば、冷たい顔の下に隠されたものが垣間見えてより魅力的になるんですけどね。あ、静流先輩については、その、ノーコメントで。えへへ……。
今回ヒロイン力を見せつけてくれたのは、やっぱりハピ子と、それから前巻以降一気にメインヒロインの座を奪い返しつつある勢いのタマさん。
口では愚痴ばかり言っていても、肝心なところではやっぱり砕月に味方をしてくれるタマさんにきゅんとします。ウィザードとしてはかなり危うい立場になってきているような気もしますけど。


ハルマラ様がやたら可愛くてやられた。もう、なんでこう次々に、こんなに魅力的なヒロインを登場させてしまうんでしょうね! 砕月のせいだな!
ゲスはゲスなりに、やっぱり格好良いからたちが悪いんですね。憎むに憎めない。
命を取られそうになっているのに女の子のバグをかばったときは、さすがに頭痛がしましたが、これが彼の生きざまだから仕方ないと思えるようにもなってきました。半分諦めに近い気持ちですけど。
タマさんではないけれど、そして毎回言っているような気もするけれど、砕月はもう少し自分を大事にすることを覚えた方がいいですね。いや本当に。今までは奇跡的になんとかなっていますけど、いつか致命的な事故が起こってしまいそうで怖いです。
ともあれ、次の巻も楽しみですね。ハルマラ様のデレっぷりに期待。


ところで確認したいのですが、静流先輩は人間なんですよね? バグじゃありませんよね? ね?