まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

俺が彼女に迫られて、妹が怒ってる?2

俺が彼女に迫られて、妹が怒ってる?2 (MF文庫J)

俺が彼女に迫られて、妹が怒ってる?2 (MF文庫J)

ストーリー
亜夢を人間に戻す手がかりを見つけるために、霊部省の面接を受けることにした悠斗と亜夢。
待合室で長く待たされた悠斗だったが、なぜか急に面接中止を告げられてしまう。
一方、無事に採用された亜夢の元には、局から指導官の突然変異霊・ルージュがやってきて……。



新ヒロイン・ルージュが登場。悠斗をめぐる恋愛関係がますます混沌としてきました。
ええと、なんですか。ヒロインが出たらとりあえず裸を悠斗に見せるイベントが確定事項になっているんですか。裸を見られた新ヒロインに、私たちも見られているから気にするなと慰める現ヒロイン(2名)という図のシュールさに笑ってしまいます。
霊だから壁をすり抜けられるけれど、気をつけないと服だけ残ってしまって全裸に……とか、まずその発想が素晴らしい。もうこれだけで、ルージュが霊であることに意味があったというものです。


さて、こういったハーレム状態は、好きか嫌いかでいえば間違いなく好きな部類に入るのですが、悠斗の気持ちがどこにあるのかいまいちよく分からないところには、ちょっとした気持ちの悪さを感じます。
悠斗としては、まず妹のことが第一にあるというのは確かなんでしょうけど、亜夢に対してはそういった視線を向けているような描写はないんですよね。
では、まあ1巻の表紙も飾ったことだし、ひよりがメインヒロインなのかなあと思ってはみるものの、すずめやルージュと彼女の間に、それほどの差があるとも感じられず。
女の子にドキドキするのはいいけれども、ドキドキで終わってしまってはもったいない。せっかくヒロインたちはその気になっているのだから、悠斗も早く恋に目覚めるべきではないかと思います。
それとも、妹のことで手一杯で、それどころではないのでしょうか。それならいっそ、亜夢と相思相愛になってしまえばいいのに。亜夢のことだから喜んで迎え入れる可能性が高いですよ!
そもそも、タイトルに「妹」が入っているわりに、この作品は妹分が少ないような気がするんですよね。ただひたすら、亜夢がヤキモチを妬いては「怒ってる」だけのように見える。
いや、それはそれでタイトル通りなんですけど、やっぱりそれ以上のことを期待しちゃうじゃないですか。ねえ?
個人的には、誰よりもすずめを応援しているんですけどね。お姉さま的な余裕が素敵です。ひよりは色々と切羽詰まりすぎていていただけない。


どうもうやむやになっちゃっているけれど、ルージュがやらかしたことは、わりと本気でえぐくて軽く引きました。
本当に信じていたのかなあ。なあんか、後付けのような気がしないでもないんですが。まあ疑っても仕方ないか。
チームが結成されたということは、とりあえずヒロインは今の4人で確定ということでいいのかな。とか言いつつ、次巻で平然と3人くらい増えても全然驚きませんけど。
現状の問題は、亜夢が人間に戻れるのかどうかですね。どんな障害が彼女の前に立ちふさがっているのか、気になるところです。
ルージュも結構好きなキャラではあるので、すずめと合わせて、活躍に期待しています。


ルージュの口癖がいい。真似したくなる。