まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

僕と彼女のゲーム戦争3

ストーリー
杉鹿まどかの加入で、ようやく四人のメンバーを揃えることができた現代遊戯部。
念願のJGBCチーム戦に初出場した一同は、チームならではの難しさに直面しながらも奮戦する。
そんな中、岸嶺は試合会場で、幼なじみの少女と運命的な再会を果たし……。



どうせ知っているゲームは出てこないだろうし、銃をガンガン撃つようなゲームはあんまり好きじゃないし、ということでついつい読むのが後回しになってしまうのですが、ひとたび読んでみるとやっぱり面白く感じてしまうから、く、悔しい。
文章でこれだけ、ゲームのことを伝えられているというのは、本当に凄いことだと思います。
たこともないゲームでもプレイ画面が浮かんでくるし、それぞれのゲームならではの特徴や、奥深さのようなものまでしっかり描かれているから、ついついやってみたくなってしまいます。この気持ちを引き出された時点で、もう作者の完全勝利ですよね。


今回扱っているゲームは「ガーディアンヒーローズ」「ファミリーフィッシング」「エースコンバット アサルト・ホライゾン」。
ここにきて色んなジャンルのゲームで攻めてきましたね。Wiiのわいわい系ゲームも取り上げてくれるのは嬉しい。
ガーヒーとACAHはJGBCの対戦用ゲームにチョイスされ、現代遊戯部の面々は両方にチームで参加。
ガーヒーの方でも、まあそうでしたけれども、特にACAHでは、「チーム戦」での戦い方があって、そのあたりは非常に興味深かったです。
単純にゲームが上手い天道や杉鹿はともかく、まだ初心者である岸嶺であっても、チーム戦ならば彼なりの活躍をすることができるというのがいい。
せっかく個性豊かなキャラがいるのだから、どうせなら個人戦より、こうやってチームとしてやっていってもらいたいですね。
ファミリーフィッシングは、いつものピリピリした緊張感とは一転、まったりとした空気が心地よかったです。
でも決して、美少女ふたりにぴたっとくっつかれながらやるようなゲームではないんじゃないかと思いました!


新キャラ・鷹三津が登場。またもやご立派なスタイルをお持ちの美少女です。ひとりくらい小さめの子がいてもいいのに……。
記憶が確かなら、図書館の女の子として、1巻の頃からなんとなく伏線が張られていたような。幼なじみだったんですね。
久しぶりに出会った幼なじみというだけでも大きいし、また再会の仕方もドラマチックだったしで、一気に岸嶺に急接近。
いくら小さい頃に一緒に遊んだ仲とはいえ、10年も経ったらさすがに赤の他人のように思えてしまいそうなものだけれど、まあなんだ、愛は時間を超えるから仕方ないな!
鷹三津自身よりもむしろ、彼女が現れたことによって急に岸嶺を意識しだしたように見える杉鹿が気になります。
これからしばらくは杉鹿vs鷹三津の構図が続くのでしょうか? 岸嶺自身がどう思っているのかは微妙なところですが、恋愛バトルは大好物ですから、楽しみにしておこうと思います。ここに天道がどう絡んでくるのかどうかが目下の最重要問題であるような気も。


分かりやすいライバルキャラも出てきて、いよいよJGBCが盛り上がってまいりました。
それから、いつものことながらイラストが素晴らしかったです。ううむ、エロい。
次は格闘ゲームが中心になるのかな? こちらもあまり詳しくないジャンルですが、どんな風にその楽しさを描いてくれるのか期待ですね。


不意打ち気味の「ロウきゅーぶ!」に噴いた。