まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

まよチキ!10

まよチキ!10 (MF文庫J)

まよチキ!10 (MF文庫J)

ストーリー
あの衝撃的な告白の後、体調不良で倒れてしまったマサムネ。
照れながらもマサムネの看病をするジローの元に、しばらく家出をしていた紅羽が戻ってくる。
いきなり近衛とのデートがしたいと言い出した紅羽に頼まれて、力を貸すことになったジローたちだったが……。



表紙の奏さんがエロい。背中。背中全部見えてる。あとなんか太ももに押し付けられてる。
ほっほ、奏さんはどんな格好をしていても見目麗しいですなあ(お茶をすすりながら)。


前回ラストのマサムネを皮切りに、あっちこっちでラブの匂いが花開きました。
これまでさんざん溜め込んできた感情を、誰も彼もが一斉に吐き出してしまった感があります。停滞していた物事が動き出すときは、意外と一気に行ってしまうものなのかもしれません。
惜しげもなく明かされていくキャラたちの思いを見ていると、いよいよクライマックスが近づいてきたのだとしみじみ。
なんだかんだでまだ続いていくものと思っていたのですが、まあいつの間にやら、もう10巻だもんなあ。そろそろ物事に決着をつけるべきときが来たということなのでしょう。
とりあえず、マサムネは出だしから異常に可愛かったです。いや、もともとヒロインの中では好きな方でしたけど、こんなに可愛くなれたのか。ちょっと感動してる。
紅羽から詮索されて真っ赤になりながら全部正直に答えちゃうところとか、もうたまりませんよ! くっそジローめ、幸せものだな!
思いを伝えた女の子は強い。このまま押せ押せでいっちゃってほしいものですが、もちろん、そう簡単にいくわけがありませんね。それでこそラブコメディ。


今回一番株が上がったのは紅羽かなあ。
ジローやスバルがうじうじしている中で、ひとり勇気を出して突っ込んでいった彼女。一瞬暴走しちゃったのかと思いましたけど、紅羽なりにきちんと考えて、決心しての行動だったんですね。
倒れても、ちょっとだけ兄に寄りかかってから、またすぐに立ち上がることのできる強さがあって、格好良いなあと思いました。
こんな妹の姿を見せられたら、そりゃあ兄としては、頑張らずにはいられませんよね。


本当の気持ちをあらわにした奏。長かった。いつまで経っても、何を考えているのかさっぱり分からないキャラでしたが、ああ、やっと。
スバル、奏、そしてマサムネ。少しずつ関係を変えつつも、再びヒロインが揃いました。
これから終盤へ向けて、本格的な恋のせめぎ合いが始まっていく予感。盛り上がってきたなあ。
ジローは果たして誰を選ぶのでしょうか。そもそも、誰かを選ぶのでしょうか。生まれつきのチキンは、何か答えを出すことができるのでしょうか。続きが楽しみ。


モノクロイラストの絵柄が少し変わったような。気のせいですかね。