まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

星刻の竜騎士Ⅶ

星刻の竜騎士(7) (MF文庫J)

星刻の竜騎士(7) (MF文庫J)

ストーリー
レベッカとの試合に勝利し、聖騎武闘会の決勝に駒を進めたアッシュ。
来たる決勝を前にして、生徒会役員一同はシェブロン王ほか国賓の対応などに追われていた。
そしてついに迎えた決勝当日の朝、アッシュはオスカーのメイド・セレスに拉致されてしまい……。



いきなりの全力アクション……ではなく、恒例のエロ方向からスタート。シリアス攻めの中でもぶれずに突き進むこの姿勢、嫌いじゃない。
ということで相変わらず多数のヒロインたちから押されまくるアッシュですが、やっぱりエーコだけは別格。
どのヒロインにも優しく接するし、それなりにフラフラしているけれど、ちゃんとエーコの元に戻ってくるのだなあという安心感がありますね。唯一、ナヴィーの扱いがどういうところなのか気になりますけど。
エーコの方もだんだん素直になってきました。怒りっぽいところは変わりませんが、ふたりきりになると途端に甘えにくるエーコは、可愛くて可愛くて仕方ない。思わず頬がゆるみます。
竜綺華晶を生むのにえらく恥ずかしがってましたけど、あれは人におきかえるとどういった現象なのでしょう。とりあえず、ルッカは顔に似合わずテクニシャンなのだということだけは理解しました。


今回はアッシュ達よりも、サブキャラ陣の格好良さが光っていたような気がします。
ルッカとシルヴィアの試合は見ものでしたね。結果はああなったけれど、ルッカのポテンシャルが改めて見えたバトルだったと思います。イラストも良かった。
3巻のルッカの戦いぶりを見てこの作品にのめり込んだところがあるので、彼女にはもっともっと活躍してほしいなあ。
次にミラベル王女。出番はそれほど多くないのに、いつの間にか結構好きなキャラになってました。レイピアであの大剣と打ち合うって一体どういうことなの。
ヴェロニカといいカサンドラといい、まあついでにシルヴィアといい、この国にはまともなお姫さまはいないのか。
地味に本気の一端を見せたのがコゼットさん。あなたもそっち側の人間だったんですね。まあ、仮にも王女のメイドとして雇われているわけだから、当たり前なのかもしれませんけど。
この分だとまだまだ本当の力を隠していそうで怖い。いつか全力を見せてくれるのでしょうか。


結局セレスが何をしたかったのか、分かったような分からなかったような。まあ、テンパったメイドさんのちょっとした空回りということで。
とりあえず丸く収まって良かったですね。無事にオスカーというヒロインも増えたことだし……。
裏でうごめく陰謀に、アッシュやエーコがどう立ち向かっていくのか、次も楽しみです。


今回の触手の犠牲となったのはヴェロニカさん。強気な女の子が、というのはなかなかに。