まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

この中に1人、妹がいる!5.5

この中に1人、妹がいる! 5.5 (MF文庫J)

この中に1人、妹がいる! 5.5 (MF文庫J)

ストーリー
夏休み、将悟は母親から、学校の女の子たちに新商品水着のモニターテストに協力してもらえないかと頼まれる。
謝礼も出るということを聞き、はりきって心乃枝たちの協力を依頼する将悟。
ところが、将悟の元に届いた水着はとても大胆なデザインで……。



シリーズ初の短編集。「妹」とのあれこれは一旦わきにおいといて、ヒロインズとのいちゃいちゃを思う存分楽しむ1冊になっています。
いつもの妹探しも結構好きなんですけど、わりとパターン化してきた感のあるところで、気分転換にちょうどいいのではないでしょうか。せっかく可愛いヒロインが揃っているんだし。
まあ夏ですからね。色々とあるわけです。色々とえろえろとね。
でも1話に登場してきた水着のデザイン、これはちょっと、真面目に頭がおかしいんじゃないかな。大丈夫か帝野グループ。
ピンナップのイラストを見たときは、まさかこれが水着だなんて思いませんでしたよ。どうやっても紐にしか見えません。これが流行している世界に次元移動したい。
お色気的な意味ではなくても、どうやって着ているのか普通に気になりますねこれ。くい込むんじゃ(自粛)。
発想もさることながら、CUTEGさんのイラストが光っていました。ごちそうさまです。


2話と3話はまさかの新ヒロインのターンでした。あれだけ女の子がいるのに、まだ新しい女の子を開拓していく冒険心、嫌いじゃない。
心乃枝や雅が出てこなかったので油断していたら、どちらも予想外に面白い話で困ってしまいました。メインヒロインの立場は一体どこへ。
特に3話に登場してきた来実さんはとても可愛いですね。個性的な女の子が多い中、素直で純粋な年下ヒロインは貴重だと思います。
ちょっぴり元気のなかった来実さんを、持ち前の手腕でみるみる笑顔にしていく将悟さんはさすがの天然ジゴロっぷり。これだからイケメンってやつは……!
来実さんは妹軍団には入りそうにはないけれど、それはそれとして、再登場を強く望みます。


なんだかんだで、しっかり最後には見せ場を持っていく心乃枝と雅。
将悟の心は、やっぱり心乃枝の方に傾いているんですかねえ。もっとも将悟は、今は雅のことを実の妹だと考えているから手を出さないけれど、5巻のラストを考えると、これからどうなるかまだまだ分かりません。
今回は静かだった柚璃奈も、まだまだ将悟への妨害を諦めていないみたいだし、先が気になるところですね。
まさかのアニメ化も決定したということで、さらなる盛り上がりを期待しています。


165ページのイラストにさらっと描かれているモブの女の子って……。