まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

アクセル・ワールド8 ―運命の連星―

アクセル・ワールド〈8〉運命の連星 (電撃文庫)

アクセル・ワールド〈8〉運命の連星 (電撃文庫)

  • ストーリー

ISSキット》に侵された《シアン・パイル》の前に為す術も無く倒れるハルユキ。
今にもやられるかというところで、謎の山吹色のアバターのいざないにより、《加速世界》最強の強化外装をジェネレートする。
《災禍の鎧》本来の姿の力を借りて、再びタクムに思いをぶつけるハルユキだったが……。


7巻のあのとんでもない引きからの続きが気になって、表紙をめくる前からドキドキが止まりませんでした。
伝説の装備。なんとも胸をくすぐる響きではないですか。
呪われた装備の本当の力を引き出すとそれがなんと、というのも熱いですよね。
まあ、さんざんもったいぶっておいて、結局まだ装備の全貌は明かされなかったわけですが。まったくひどい焦らしです。
《ザ・ディスティニー》は見たかったけれど、その代わりに新たな心意技への道筋を手にすることができたのは良かったなあ。
ハルユキはどこまでも飛んで行きますね。タクムも置いて行かれないように頑張らないと。


なんと現実世界でもちょっとした活躍を見せるハルユキくん。
イメージだけでこんなに上手くいったら苦労しないよ! とも思いますが、それはそれとして、ハルユキの成長が目に見えて分かるのが嬉しいですね。
現実世界でずっとダメダメだった男の子が一生懸命に苦手なスポーツに取り組んで、少しずつ成果を上げていく。
簡単に諦めていたあの頃の姿はもうそこにはありません。とても気持ちがいい。
初めは笑っていた周りのみんなもハルユキのことを見直し始めたんじゃないかな。
ついでに黒雪姫先輩が押せ押せモードでした。惜しかった。


そしていよいよ《四神》スザクとの再戦へ。
《ジ・インフィニティ》で門を叩っ斬ったトリリードも見事だったけれど、それよりアーダー・メイデンの心意技に燃えました。
やっぱりエレメンツはかっけえなあ! というかメイデンの力が私の好みにドンピシャなんですよね。巫女だし(重要)。
残り2人の登場が待ち遠しいところです。いつになるかは作者のみぞ知る。
案の定といいますか、トリリードとは一旦のお別れになってしまいましたが、彼もいつかまた登場してくれることでしょう。もちろん最後の《七の神器》も。
《ネガ・ネビュラス》総員でのスザクとの戦いは、いつもながらスピード感に溢れた熱いものでした。
それにしても心意は万能ですね。もちろんその分習得が大変なんでしょうが、なんだかんだでぽんぽん習得しているハルユキを見ているとつい忘れそうになります。
唐突にできた心意技にいちいち格好良さげな名前をつけてしまうハルユキのネーミングセンスには嫉妬。


たこんな引きで終了。もうあとがきは信じられない!
あと少しまで迫った《ザ・ディスティニー》への道がどうなってどうなってしまうのか。
そしてアッシュ。まさかこのまま……ということはないでしょうが。
もしかしたら仲間になってくれるんじゃないかなあと淡い期待を抱いてもいるのですが、それはそれで、クロウvsアッシュのバトルが見られなくて少し寂しいかも。
次巻ではまた《純色の七王》の集結が見られるのでしょうか。楽しみです。


レイカーさんの本気が見てみたい。